2021.9.5 漢方養生と宮廷料理を楽しむ会

9月5日(日)漢方養生と宮廷料理を楽しむ会が開催されました。

日々養生をしていると病気にならないだけではなく一年を通して

心地よく暮らすことができます。

夏の陽気が徐々に小さくなり、秋は気が下がってくる季節です。

気温も下がり始める秋の養生は季節の野菜を似た鍋や煮物などを食べ、

体を冷やさず寒さに負けない体づくりをすることが大切です♪


前菜(マコモダケの和え物・アオリイカの青菜あえ・蒸し鶏麻辣ソースがけ・砂肝・トマトの山査子酒漬け・

チャーシューの和え物)

エビの黒酢ソース

牛ほほ肉

豆腐と7種類の野菜のスープ

竜眼肉の杏仁豆腐

【9月の養生(1)その症状、秋バテかも?】9/6配信メルマガ#10

9 月に入り、急に気温が下がりましたね。ここ最近は雨続きで、太陽が恋しくなります。

皆さん体調を崩していませんか?

日もだんだんと短くなり、秋の風を感じ、季節の移り変わりを感じます。


夏の蒸し暑さとは打って変わって、秋は気温も湿度も下がり、爽やかで過ごしやすい

季節です。

しかし、近年は「秋バテ」なんていう言葉も耳にします。( Wikipedia にもちゃんと説明

が載っていました!もう市民権を得た言葉なのですね)

夏の疲れを引きずってしまうことに加え、季節の変わり目は気温や気圧の変化も大きく、

自律神経が乱れ、倦怠感、めまい、食欲不振、胃もたれ、下痢、 頭痛、不眠など様々な

症状が現れます。夏に胃腸に負担をかけてしまったことも原因のひとつでしょう。

ここでしっかり体調を整えて、爽やかな季節を元気に楽しく過ごしたいですね。


自律神経には交感神経と副交感神経があり、その都度お互いにバランスを取りながら

カラダの様々な機能を支えてくれています。

また、自律神経には一日の適正なリズムがあり、日中は交感神経をしっかり優位にして

活動し、夕方からは徐々に副交感神経を優位にし、夜はぐっすり眠ってカラダを休める。

この一日のリズムを、しっかりメリハリをつけて作ることが、漢方養生学®ではとても

大切であると伝えています。

気温や気圧の変化の影響を受けやすくバランスを崩しやすいのは、気が低く、自律神経

のリズムがしっかり出来ていないからかもしれません。

西洋医学では、自律神経は自分ではコントロールできないものとされていますが、漢方

養生学®を学ぶと、自律神経をある程度自分でコントロールできるようになります。


まずは朝起きたら朝日を浴びて、朝食の前に少しカラダを動かしましょう。午前中、

特に朝の時間にカラダを動かすことで、交感神経がグッと優位に活動的になります。

漢方養生では朝の散歩をオススメしています。散歩が難しい方は、ベランダや庭に出て

太陽の光を浴びたり、軽くストレッチなどをしたりするだけでも全然違います。

朝食の前にカラダを動かすことで眠っていた内臓も動き出して消化 も良くなり、食べた

ものがエネルギーに変わりやすくなります。


朝なかなか起きられない、朝からカラダを動かすなんて無理! という方は、睡眠の質が

良くないのかもしれません。その大きな原因のひとつが、夜の過食です。

仕事が終わるのが遅くて夕飯の時間も遅くなってしまう、一日三食の中で夕食に一番

手の込んだ料理を作りしっかり食べる、という方が多いかもしれません。

しかし、高カロリーなもの、肉や油もの、カラダに熱を与えるもの等を夕食に食べて

しまうと消化に時間がかかりますし、交感神経がたかぶります。すると副交感神経が

うまく働かず眠りが浅くなってしまいます。血液はドロドロ、睡眠の質も低下、良い

ことはほとんどありません。

朝すっきり起きられない、寝てもあまり疲れが取れないという方は、夕食を見直して

みてください。消化がよくカラダに優しいものを少量食べて、質の良い睡眠を取り

ましょう。

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お読みいただきありがとうございました。

健康のためには、自律神経のリズムとバランスを適正に保つことが欠かせません!

漢方養生学®で一番大切なところです。

次回はこの時期にオススメの食材などについてお伝えしたいと思い ます。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【8月の養生(5)たまには風邪をひくのも悪くない?!】8/30メルマガ#9

(5)たまには風邪をひくのも悪くない?!

早いもので8月ももう明日で終わりですね。

皆さんはどんな夏を過ごされましたか?

賛否両論あった東京オリンピックも無観客での開催となりましたが、日本は連日の

メダルラッシュで過去最多のメダル数を獲得し、盛り上がったように思います。

しかし一方で、新型コロナウィルスの新規感染者数(本当はPCR検査陽性者と感染者

は違うのですが…)は過去最高を更新し続け、テレビのニュースやワイドショーでは

毎日のように外出自粛の呼びかけ、ワクチン接種の推奨、変異株の割合の増加、重症者

の増加、医療崩壊の危機などを報道し続けていました。


我が家はこの夏、数年ぶりに家族全員で順番に風邪をひき体調を崩してしまいました。

私自身も熱が出てカラダがとてもしんどかったのですが、発熱もだるさも鼻水も痰も、

すべてカラダのデトックス、不要なものを出し、カラダを修復している反応なんだなぁ

と思うようになりました。するとしんどい風邪症状も、ありがたいものにさえ感じてき

ます(笑)。このように思えるようになったのも、漢方養生学®に出会えたお陰です。


以前の私は、子どもが体調を崩すとすぐに小児科に連れていき、なるべく症状が軽く

なるように薬を処方してもらって飲ませていました。薬剤師なので薬の効能効果はよく

分かっています。鼻水がひどいときはこの薬、咳がひどいときはこの薬と、症状に

合わせて使っていました。

しかし病院で処方される薬は基本的には対症療法、ほとんどが一時的に症状を抑える、

軽くするものでしかありません。

薬(西洋薬)がすべて悪いとは言いませんし、症状がひどい時には薬を服用してつらい

症状を和らげてあげることも必要かもしれません。

でも薬で症状を和らげている間に、必ず養生しなくてはなりません。病気を治すのは薬

ではなく、自分自身なのです。自分の持っている治す力、自然治癒力、免疫力、それで

治すのです。ただ薬を飲んでいれば良いわけではありません。

ウィルスが侵入して風邪症状が出るのは、自分の免疫力の低下や、カラダの(陰陽の)

バランスが崩れている、というサインでもあります。

体調が悪いときはあまり食べずに、まずはゆっくり休養を取ってカラダを休めることが

大切です。

このように考えられるようになってから、自分や家族が体調を崩しても落ち着いて対処

できるようになり、病院のお世話になることはほぼなくなりました。


漢方養生学®には、日本の先人の知恵を活かした健康法がたくさん詰まっています。

たくさんの人に漢方養生学®を知って学んでいただき、具体的な対処法を知ってぜひ

役立ててほしいと思います。

(※症状がどんどん悪化している、急激に悪化している、意識が朦朧としている、呼吸

困難、水分が摂れない、尿が出ないなどの症状がある場合はすぐに受診してください)

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お読みいただきありがとうございました。

9月に入ってもまだまだ残暑の厳しい日が続きますが、そろそろ秋に向けて体調を

整えていきましょう。

次回からは秋に向けての養生をお伝えしていきます。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【8月の養生(4) 夏バテしていませんか?】8/23配信メルマガ#8

(4)   夏バテしていませんか?

お盆を過ぎて8月も後半になってくると、そろそろ夏の疲れが出てきて、

夏バテかなぁと感じている人もいるのではないでしょうか。

冷房の効いた室内と猛暑の屋外との寒暖差で自律神経が乱れてしまっている、

冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が弱っている、

睡眠不足が続いていて疲れやすい、

など、心身に不調は出ていませんか?


かつては夏バテといえば暑さで体力を消耗し、食欲が落ちてぐったりする状態でしたが、

現代は、冷房によるカラダの冷え、冷飲食や水分の摂り過ぎによる

胃腸の働きの低下が夏バテの原因として多いように感じます。

気温が高く暑い夏ですが、人工的な冷えに一番気をつけなければならない季節ですね。


まず、疲れやだるさがある、日中も眠気が出てしまうという人は

しっかり睡眠をとってカラダを休めましょう。夏は「遅寝早起き」にしましょうと

お伝えしましたが、疲れているときはやはり睡眠はとても大事です。

夜はだらだらと起きていないで早く寝る。

以前のメルマガでも書きましたが、ポイントをおさえて昼寝をするのもオススメです。

また、シャワーで済ませるのではなく、ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かるのもとても

良いですね。お風呂はカラダを清潔にする目的だけでなく、血管が広がることで 

血行を良くしたり、新陳代謝が高まり老廃物の排泄も促してくれます。ぬるめのお湯に浸かる

ことで副交感神経が優位になるのでリラックス効果も期待でき、冷房で冷えたカラダを

中から温めてくれます。寝付きを良くするには、就寝する1~2時間前に入浴すると

良いでしょう。

寝る直前までスマホやパソコンなどを見てブルーライトを浴びていると、

交感神経が刺激され、睡眠の質が低下してしまいますので、これも気をつけたいですね。

昼間の活動量が少なかったり、あまり太陽を浴びていなかったりすると、夜もぐっすり

眠れません。日中ある程度カラダを動かすことも、良い睡眠には必要です。


胃腸の不調が出ている人は、まず温かく消化の良いものを食べるようにしましょう。

温かいスープやお味噌汁なども良いですね。

無理してたくさん食べる必要はありませんので、胃もたれせず、食後眠くならない程度の量を、 

よく噛んでゆっくりと食べることを意識しましょう。

食欲が出ないと喉越しの良い冷たい麺類などが多くなってしまいますが、 

冷たいものは胃腸に負担をかけ、さらに働きを弱めてしまいます 。 

旬の夏野菜は夏にオススメですが、冷えている人が食べると

余計にカラダや胃腸を冷やしてしまいます 。そのようなときは、

カラダを温める作用のある(温熱性の)食材も取り入れると良いでしょう。

ご自身の生活環境、職場環境、体調などを考慮して、今の自分にとって必要なもの

選べると良いですね。

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今回もお読みいただきありがとうございました。

メルマガの感想をいただけると、とても励みになります!

またご自身やまわりの方の体験談などをシェアしていただけるととても嬉しいです。

ぜひ事務局宛に送ってくださいね。 これからもよろしくおねがいします。

次回もお楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【8月の養生(3)汗かいてますか?】8/16配信メルマガ#7

(3) 汗かいていますか?

現代は、日常的にエアコンの効いた部屋で過ごしていたり、

普段から運動不足だったりして、あまり汗をかかない人も多いかもしれません。

また、汗をかくとニオイが気になる、お化粧が崩れる、汗ジミができてしまう…などと、

汗をかきたくないと思っている人もいるのではないでしょうか。


そもそも 汗は上がった体温を下げるために出るもので、 

カラダの表面で蒸発し、気化熱によって体温を下げます。

しかし、普段から汗をかいていないと汗腺の働きが鈍ってしまい、

急に気温が上がったときや運動をしたときに汗をかきにくく、

カラダに熱がこもってしまい熱中症のリスクも高まります。

汗をかくことは暑い夏を元気に乗り切るためにとても大切です。


体温調節のために出る「いい汗」は本来、水のようにサラサラしていて蒸発も早く、

ニオイもほとんどしないのが特徴です。

汗腺には、濃い汗からミネラル分を再吸収してサラッとした水のような汗にする働きがあります。

しかし、一気に大量の汗をかいたり、汗腺の機能が衰えていたりすると、

再吸収が追いつかず、塩分濃度の高いベタベタした「悪い汗」になってしまいます。

大量にかく汗からはたくさんの塩分が失われますし、ベタベタした汗は蒸発しづらく

体温を下げる役割を果たせないばかりか、 雑菌が繁殖して嫌なニオイの原因にもなってしまいます。

なので「いい汗」にするためには日頃から汗腺を鍛えておくことが大切です。


では汗腺を鍛えるにはどうしたら良いでしょうか。

まずは運動! カラダを動かして汗をかきましょう。

運動の習慣のない人はウォーキングやストレッチなどの軽いものから始めてください。

あまり激しい運動ではなく、適度な有酸素運動を続けるのが良いですね。

はじめはあまり汗をかけなかったり、ベタついた汗が出てくるかもしれませんが、

続けることでだんだんと「いい汗」に変わってきます。


そしてぬるめのお風呂に少し長めの時間ゆっくりつかることや、 熱めの足湯も効果的

言われています。

このとき、お風呂上がりにいきなりエアコンで冷やさないように気をつけましょう。

うちわで扇ぐ程度にして、自然に汗が引くのを待ちます。

「いい汗」は皮脂と混ざり合って皮脂膜を作り、お肌の潤いを保つ保湿効果もありますし、

乾燥を防いで病原体からカラダを守る働きもあります。


汗をかくとココロもカラダもスッキリしますよね!

カラダを動かして汗をかくことで、自律神経も整い、良い睡眠にも繋がります。

不快だからといって汗をかかない生活をするのではなく、

「いい汗」をしっかりかいて爽やかに夏を過ごしましょう!

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お読みいただきありがとうございました。

次回は「夏バテしていませんか?」というテーマでお送りします。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【8月の養生(2)海に行く?山に行く?】8/9配信メルマガ#6

なかなかお出かけや旅行がしづらい状況が続いていますが、

人混みを避けて自然の中へ 出かけていくのは密になる心配もないですし

良いのではないでしょうか。

さてこの夏、出かけるとしたら、 海と山、どちらに行きたい気分ですか?


皆さんご存知だと思いますが、「陰陽論」という東洋思想があります。

この世のものはすべて陰陽のふたつに分けられ、陰と陽は正反対の性質を持ちますが、

対立しながらも、常にお互いが転化したりバランスを変えたりしながら共存しています。

例えば、太陽 ( 陽 ) と月 ( 陰 ) 、天と地、昼と夜、外と内、熱と寒、動と静、などですね。


人間のカラダの中でも同様で、カラダの各部位や組織、生理機能も

陰陽に当てはめることができます。

東洋医学では、人体を構成し生命を維持する基本要素を、

「気」「 血」「津液」「精」と考えますが、これらを陰陽に分けると

「気」は陽、「血」「津液」「精」は陰 となります。

( 気=生命活動を維持するエネルギー、活動を活発化させる機能や働き )


漢方養生学的に海と山を陰陽で考えると、海は波があり動きがあるので陽、

山は動かず静なので陰と捉えます。

なので、 気=陽が足りない人は海へ、気が旺盛な人は少し静めるためにも

山へ行くこと をオススメしています。


ですが、あまり元気がない人は山に行った方が気持ちが落ち着いたり、

反対に元気が有り余っている人は海に行きたくなったりして、

自然に同調してより静かになったり、テンションが上がり過ぎてしまったり、

ということがよくあります。


同じ海でも、凪のとき ( 陰 ) と波が荒いとき ( 陽 ) でも違いますし 、

朝日 ( 陽 ) を見るか夕日 ( 陰 ) を見るかでも変わってきます。

山でも、滝のように動きがあったりするとまた静かな山の中とは違いますね 。


元気が足りないと感じる人は海に行くことをオススメしますが、

真夏の太陽がギラギラした海に行くことを想像するだけで疲れてしまう…という人は、

まずは朝日を浴びる ところから始めてみてください。

太陽のパワーはすごいです! 元気をもらえますよ。


自分が 陰に傾いていたら ( 陽が不足していたら ) 陽を補う、

陽に傾いていたら ( 陰が不足 していたら ) 陰を補うようにすると、

中庸=陰陽のバランスが取れている状態 に近付けることができます。

ぜひ意識してみてくださいね。

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お読みいただきありがとうございました。

次回は「汗かいていますか?」というテーマでお送りします。

お楽しみに!


漢方養生アドバイザー   ®    吉澤茜

【8月の養生(1)夏はスタミナ!…じゃない!】8/2配信メルマガ#5

「スタミナメニューで暑い夏を乗り切ろう!」

「モリモリ食べて夏バテ予防!」

「暑いときこそしっかり食べてスタミナをつけよう!」


夏になると、このような謳い文句で、 焼肉などの ガッツリ系のメニューを紹介している

宣伝や記事をよく見かけますが、果たして本当でしょうか??


まず、 暑くなると食欲が落ちるのは、 人間のカラダの反応として普通のこと です。

気温が高ければ、カラダにとってカロリー(熱量) はそれほど必要なくなるので、

食べる必要がない、つまり食欲は落ちます。

ですので、 食欲がないところに無理してスタミナ料理を食べるのは 、

カラダにとって 不自然ですし、食べる必要はない のです。


しかし、今は エアコンで冷やして涼しい状態を作って、

夏でもたくさん食べている人が たくさんいます 

涼しくなれば食欲も湧きますし、 スタミナ料理も美味しく食べられますよね。


そして、焼肉や味の濃いもの、こってりしたもの、 辛いものなどを食べると、

カラダが 暑くなり、喉も渇きます。

すると冷たいビールなどの飲み物がより美味しく感じ、 ついガブガブ飲んでしまいます。

さらにエアコンの温度も下げて、 カラダの外側からも冷やしてしまうことになります。

これを繰り返していれば当然胃腸は疲れて弱ってきますし、 夏バテへと繋がりますね。


夏にオススメの食材は先週のメルマガでもお伝えしましたが、

・カラダの熱を冷ましてくれる寒涼性のもの

・汗で失った水分を補って、カラダを潤してくれるもの

・むくみが気になるときは、 カラダの余分な水分や湿気を取り除いてくれるもの

などが良いですね。

ときにはスタミナ料理もいいですが、 カラダも胃腸も元気なときに 、たまに食べる、

程度にしましょう。


暑いときはさっぱりとしたそうめんなどが多くなると思いますが、

そのもの自体が冷たいと、ダイレクトに胃腸を冷やしてしまう ので、

そういうときは 「薬味」をうまく 使いましょう。

薬味としてよく使われる、 ネギ・しょうが・大葉・ミョウガ・ ニンニク・わさび 等は、

カラダを温める性質(温熱性) で、 胃腸の冷えを和らげてくれます。

薬味で陰陽のバランスをとる。まさに先人の知恵ですね!

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お読みいただきありがとうございました。

昔の人が当たり前にやっていたことの中に、 健康に生きるヒントが

たくさん詰まって います。ぜひ毎日の生活に取り入れて実践してくださいね。

次回もお楽しみに!


漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

冷奴に温性の薬味を合わせて食べることで胃腸の冷えを和らげることができます。

7月28日(水)漢方養生塾開催しました!

前半は「夏の気温と体温」、後半は「夏の養生」についてお話させていただきました。

夏は体温と気温の差がないため、カロリー(熱量)を必要としません。

食欲もなくなり、食べる量が減るので胃腸を休めて、体のメンテナンスをする季節です。

夏の養生を実践し、冬に傷ついた体を修復して次の季節に備えましょう♪

【7月の養生(4)夏の食事・おやつ・飲み物】7/26配信メルマガ#4

今回は、夏の食事や、 水分のとり方についてお伝えしたいと思います。


まずは、寒い時期に比べて、 全体的な食事量を減らしましょう 。

そしてカラダに熱を与えるような、 肉類、白米、油、揚げ物、 炒め物なども減らしま しょう 

冬は気温が低いため、 体温を維持するために食べた物を燃やしてエネルギーを生み出す必要があります。

しかし夏は、気温と体温の差がほとんど無くなってくるので、

カラダにとってはあまり カロリー(熱量)は必要なくなります 

暑い時期に冬と同じように食べていると、過剰な熱でカラダが余計に暑く感じたり、

湿疹やアセモ、その他炎症の原因になったりもします 

暑く感じればエアコンで冷やしたくなるし、 冷たい物も欲しくなってしまいますね。

冷やし過ぎが良くないのは前回までにお伝えした通りです。


その時季の 旬のもの をいただくのはとても良いですね。

きゅうり、トマト、冬瓜、なす、ゴーヤ、レタス、オクラ、 スイカ、メロンなど 

夏に旬を迎える野菜や果物は、 カラダの熱を冷ましてくれるものが多いです。

また、昔からおやつに食べられている、 ところてんや葛餅、 わらび餅、水羊羹など も、

寒涼性の食材で、 カラダの余分な熱やむくみを取ってくれたり、 汗で失った水分を

補ってくれたりする働き がありますのでオススメです。


次に水分のとり方のポイントをお話します。

1 つ目は、 冷たいものを摂りすぎない ようにしましょう。

暑いとどうしても冷たいものが欲しくなりますが、 胃腸を冷やすと負担がかかり、

働きも悪くなってしまうので、 せっかく飲んだ水分の吸収も遅くなります。

できれば常温のもの、冷たくても井戸水程度の温度 (16~18℃ )が良いですね。


2 つ目は、 スポーツドリンクや経口補水液を摂り過ぎない ようにし ましょう。

テレビ CM などの影響もあり、 熱中症の予防にスポーツドリンクや経口補水液を、

水代わりに飲んでいる方もいると聞きますが、 市販されているスポーツドリンクなどは

かなり糖分が多いです。 水代わりに飲んでいたら糖分の摂りすぎで すし血もドロドロに

なってしまいます 。

炎天下での肉体労働やスポーツをされる方には必要かもしれません が、

それほど激しい活動をしない方には必要ないでしょう。


3 つ目は、 こまめに摂る ようにしましょう。

飲んだ水が体内に行き渡るまでに約 20 分かかるので、 少しずつ頻繁に飲んだほうが効果的です。

一気にガブガブ飲むのは、 水分の摂りすぎになってしまうこともあります。

「 常温のものをこまめに摂る 」ようにしましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

養生の知恵を生活に活かし、夏を元気に楽しく過ごしましょう!


漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【7月の養生(3)夏の過ごし方】7/19配信メルマガ#3

  (3)夏の過ごし方

前回は、夏は冷やしすぎに注意して、冬に傷ついたカラダのメンテナンスをしましょう、

というお話をしました。

では具体的に、どんなことに気をつけて過ごしたら良いのかということを考えてみたいと思います。


まずは、エアコンの設定温度を少し上げてみましょう。

冷房が効いている部屋から暑さの激しい外に出たとき、カラダは気温差にびっくりし、

その度に体温調節をしなくてはならないので、だんだんと自律神経が疲れてきてしまいます。

目安としては、室内と屋外の気温差を5℃以内ぐらいにすると良いでしょう。


職場や外出先、乗り物の中など、自分では設定温度の調節ができない場合は、

羽織るものやひざ掛けなどを必ず準備しておきましょう。


次に睡眠についてですが、夏は「遅寝、早起き」を心がけましょう。

夏は日の出が早く、日の入りも遅いので太陽の出ている時間、昼が長くなります。

人間も自然の一部ですので、太陽の動きに合わせて睡眠も考えると良いですね。

多少夜ふかししても、朝はいつまでも寝ていないで早く起きましょう。


ただ、真夏は夜も暑くて寝苦しくなるので、睡眠の質も落ちてしまいます。

そこで、疲れが溜まってきたなぁというときは昼寝がオススメです。

昼寝のポイントとしては

・午後3時までに ・15~20分程度 ・椅子やソファで(ベッドに横にならない)です。

仮眠をとることで疲労回復、午後の作業効率もUPしますよ。


そして、暑いからと言ってずっと涼しい室内にばかりいるのではなく、

外に出てカラダを動かし、汗をかきましょう!

暑い中でも適度にカラダを動かして汗をかくことで、スッキリした!

と感じたことはありませんか?

汗をかくことでカラダの中にこもった熱や余分な湿気が発散でき

また汗とともに老廃物も排泄できます。

激しい運動はかえって消耗してしまいますので、ストッレチやヨガ、ウォーキング、

ラジオ体操、など、自分が楽しくできる軽い有酸素運動が良いでしょう。

自律神経のリズムをしっかり作るためにも、午前中にカラダを動かすのはオススメです。

朝のまだ少し涼しい時間に、ぜひやってみてください。


では、夏の食事はどんなことに気をつけたら良いか、

夏にオススメの食材は? 適切な水分のとり方は?

それは次回のメルマガでお伝えしますね。


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お読みいただきありがとうございました。

次回は「夏の食事・おやつ・飲み物」というテーマでお送りします。

お楽しみに!


漢方養生アドバイザー® 吉澤茜