【5月の養生(4)そろそろ梅雨の準備を②】5/23配信メルマガ#45

先週に引き続き、今週も、梅雨に備える養生についてお伝えしたいと思います。


まずは、全体的に食事量、カロリーを抑え、カラダに余計な湿を生みやすい食べ物は

なるべく減らしましょう、ということでした。

そして、食べる際には、温熱性・燥性のある薬味やスパイスを上手く使いましょう

ということをお伝えしました。

また、湿が溜まってカラダが重だるい、浮腫みが気になる、という方は、利尿作用の

ある食材を取り入れるのも良いですね。(具体的な食材は、赤白のテキスト「現代漢方

養生学」の巻末付録のページを参照してください。)


梅雨の時期は、五行で言うと「土」になります。五行色体表を見ると「長夏」と書いて

ありますが、雨が多く、ジメジメした季節のことですね。(また「土用」と書いてある

ものもあります。土用は季節の変わり目のことです。)


「土」の仲間を見ていくと、「脾」「胃」「湿」「甘」「黄」「思」などがあります。

東洋医学でいう「脾」とは、解剖学的な脾臓のことではなく、食べた物を消化吸収し、

栄養や水分を全身に巡らせる働きのことを言います。


「脾」は湿を嫌います。ですから外界から湿気の影響を受けやすい梅雨の時期は、特に

脾の働きが悪くならないように気を付けたいところです。

冷飲食は胃腸をダイレクトに冷やし、働きを弱めてしまいます。

気温が上がると冷たいものが美味しく感じますが、内臓が冷やされて良いことはひとつ

もないと言ってもいいぐらいです。飲み物は常温か温かいものがいいですね。

スッキリしたいときは、レモンなどの柑橘類を入れたり、常温でも炭酸水にしたりする

と良いですよ。


また、黄色い食材や甘味のある食材は脾胃の氣を補い、働きを高めてくれます。

ここでの甘味とは、砂糖の甘さではなく、食材の持つ自然な甘さのことです。

お砂糖たっぷりのベタベタしたものは、湿を生む原因になりますので気を付けましょう。


そして、「脾」と関連のある感情は「思」となっています。

思考・思慮が行き過ぎ、思い悩むと、食欲が落ちるという経験は皆さんもありませんか。

あれこれ考え過ぎたり、いつまでもくよくよ思い悩んだりしていると、脾胃の働きも

悪くなってしまいます。心の在り方も大切ですね。


外界の湿度や気温の影響を受けやすい、不快な症状が出やすいという人は、もともと

氣が低い人が多いです。

飲み物や食べ物に氣を付けることももちろんですが、まずは自律神経のリズムを整える

ことが大切です。

朝日を浴びて、カラダを動かし、交感神経をしっかり立ち上げる。夜はぐっすり眠れる

ように夕食は軽めに。一日の生活の中で、しっかりメリハリをつけるように意識して

ください。

自らしっかりカラダを動かして、氣を上げ、巡らせ、発散させていきましょう!


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お読みいただきありがとうございました。

病気の原因となる邪気(六邪)のうち、湿邪というのはなかなかやっかいで、治り

にくい、経過が長引く、繰り返し再発するなどの特徴があります。

カラダがだるい、浮腫み、関節が重だるく痛んだりするなどの他に、ジュクジュクした

湿疹が出ることもあります。

先週、今週とお伝えしたことに氣を付けて、不快な症状がなるべく出ないように、

また出たとしても早めに対処できるようにしていきましょう。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(3)そろそろ梅雨の準備を① 】5/16配信メルマガ#44

先週の火曜日、漢方養生アドバイザー仲間4人で、神代植物公園へ行ってきました。

ちょうど「春のバラフェスタ」が始まった日で、平日でしたがけっこう混んでいました。

400品種、5200株のバラはほぼ満開で、本当に圧巻でした!

様々な色のバラは見た目にも美しく、とても良い香りで癒されました。

やはり自然に触れるのはいいですね。お花からは元氣、エネルギーをもらえます。

マスクを外して、バラの香りと5月の爽やかな風、緑鮮やかな自然を楽しんできました。


さて、先週は変わりやすいお天気で、雨の日も多かったですね。雨で気温が上がると

蒸し暑く、エアコンをつけたくなったり、冷たいものが欲しくなったりします。

例年、梅雨の時期は6月初め~7月半ばぐらいですが、養生は早め早めに始めておく

ことが大切です。もう梅雨の準備を始めていきましょう。

梅雨といえばやはりジメジメとした湿気、湿度の高さを不快に感じる人が多いでしょう。

「外因は内因を通じて発症する」です。

体内に湿が溜まっていると、外界の湿気の影響を受けやすく、カラダがだるくなる、

むくみやすくなる、関節が重く痛む、などのつらく不快な症状が現れます。

ですから、体内の湿気を取り除いておくこと、余計な湿気をカラダに与えないように

することが大切です。


まずは食事の内容を見直してみましょう。

気温の上昇とともに、カラダはたくさんの体温を生み出す必要がなくなるので、全体の

摂取カロリー、食べる量を減らしましょう、ということはいつもお伝えしています。

肉、米、油もの、味の濃いもの、こってりした濃厚なものは湿を生みやすいので、特に

気を付けましょう。

でもまったく食べないのも食事の楽しみがなくなってしまいますので、その際は薬味を

上手く使いましょう。


薬味やスパイスは香りがよく、氣の巡りを良くしてくれますので、胃もたれしにくく

なります。

また薬味やスパイスには温熱性の性質のものが多いです。料理に添えて一緒に摂る

ことで胃腸を温めて働きを良くし、消化を助けてくれます。

胃腸は冷えると働きが悪くなり、湿を生みやすくなります。

気温が上がってくると冷たいものが欲しくなりますが、胃腸が弱ってしまいますので

胃腸の弱い人や湿気の影響が気になる人は特に、冷飲食も避けましょう。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

神代植物公園の後は、深大寺にお参りし、深大寺そばを食べてきました。

植物公園はバラ以外にも様々な花があり、どの季節に行っても楽しめますよ。

良いお散歩コースだと思いますのでぜひ行ってみてくださいね。

(バラフェスタは5月29日までだそうです。)

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(2) 空腹のメリット 】5/9配信メルマガ#43

ゴールデンウィークが終わりましたね。

連休の前半は季節が逆戻りした寒さで、厚手の上着を引っ張り出しましたが、後半は

気温も上がり晴天に恵まれました。

テレビでは、今年は制限がないゴールデンウィークで、たくさんの人が出かけていると

報道されていました。皆さんはどこかお出かけになりましたか?

新緑がとても氣持ちの良い季節です。この連休お仕事などでお出かけできなかった方も、

ぜひ爽やかな今の季節を楽しんでくださいね。

先月のメルマガでもお伝えしましたが、連休明けは五月病のような症状が出ることも

あります。無理しすぎず、自然の中で氣をもらい、氣を上げていきましょう。


さて、先週のメルマガでは「現代人は明らかに食べ過ぎです。しっかり空腹を感じて

から食べましょう。」ということをお伝えしました。

では、空腹を感じる(食べない時間をしっかりと作る)とカラダにとって何が良いのか、

どんなメリットがあるのか見ていきましょう。


まず、働き続けている胃腸を休ませてあげることができます。

1日3食しっかり食べると、消化するのに、なんとフルマラソンを完走するぐらいの

エネルギーを必要とすると言われています。高脂肪、高タンパクの食事や、いつも量を

たくさん食べ過ぎていると、内臓が疲弊します。毎日フルマラソンをさせられていると

思ったらカラダにとって相当な負担をかけていることがわかりますね。


内臓をきちんと休ませてあげると、カラダが本来の働きを取り戻し、全身の細胞が

活性化し、病気の予防・改善に役立ちます。

味覚や嗅覚など五感が鋭くなり、薄味で良くなったり、飲酒量が自然と減ったりする

効果も見られます。


そして、白血球が活性化し免疫力が上がるので、感染症などの病気に強くなります。

また、食べ物から有害物質が入ってこないと、肝臓はこれまで蓄積していた有害物質の

解毒に専念することができ、肝臓の働きも改善します。

体内に蓄積していた有害物質が無毒化され、体外へ排泄されると、大腸もキレイになり

腸内環境が整います。腸内環境の改善が大切なのは皆さんもご存知の通りです。


さらに、空腹になると「サーチュイン遺伝子」にスイッチが入ります。

サーチュイン遺伝子は、若返り遺伝子、長寿遺伝子とも呼ばれ、細胞を修復し若返らせ、

老化のスピードを送らせてくれる、様々な病気の発症を抑えてくれる、という働きが

あります。

いつも満腹になるまでエサを与えたサルと、エサの量を制限していたサルでは、老化の

スピードがまるで違ったという実験もあります。空腹のサルのほうが若々しく精悍な

顔つきなのに対し、満腹まで食べていたサルの顔はシワだらけでした。


これだけ見てきても、食べすぎないで、空腹の時間をしっかり作る、というのがとても

大切なのがわかりますね。

お腹がぐぅ~と鳴ったら、すぐに食べ物を口にするのではなく、空腹の様々な効果を

思い出しながら空腹の時間を楽しみましょう。


野生動物は、お腹がすいた時に必要最小限しか食べません。それでも元氣に走り回って

いますし、滅多に病気はしません。人間も動物であることを忘れず、この飽食の時代を

元氣に生きていくためには、意図的に食べない時間を作り出さなければならないのかも

しれません。


食べ過ぎていると感じる人は、無理のない範囲で、「1食抜く」や「1日のうちで食べ

ない時間を12~16時間作る」、ところから始めてみてくださいね。


※本格的な(何日も食事をとらない)断食やファスティングは、専門家の指導のもとで

おこなってください。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

この1週間、お腹がなる音をしっかり聞いてから食べる、ということを意識して過ごし

てみましたか?そして、何か体調の変化や体感はありましたか?

養生はとにかく実践することが大事です。同じことをやっても、同じものを食べても、

カラダの反応はひとりひとり違います。同じものが全員に当てはまることはありません。

実践、行動し、自分の体調の変化を感じてカラダの声を聴いてみてください。

勉強して頭で知識を得ても、生活に活かせなかったら意味がありません。

「知識」よりも「知恵」です。先人の知恵の宝庫である漢方養生学。ぜひ一緒に学んで、

周りの方に伝え、後世に残していきましょう!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(1)ぐぅ~の音、聞いていますか? 】5/2配信メルマガ#42

お腹がすくと「ぐぅ~」と鳴りますよね。

皆さんは、毎日、お腹の鳴る音を聞いていますか?

空腹をしっかり感じてから食べていますか?


私たち現代人は、明らかに食べ過ぎです。

数十万年前に人類が誕生して以来、こんなに食べ物が豊富にあり、毎日満腹になるまで

食べられるようになったのは、ごくごく最近のことです。(昔も、権力者たちは良い物を

贅沢に食べていたと思いますが。)


基本的な人間(動物)のカラダの作りとしては、ある程度空腹でも生きていけるように、

現代のように毎日毎日たくさん食べなくても大丈夫なようにできています。

血糖値を上昇させるホルモンは何種類も存在しますが、血糖値を下げるホルモンは

インスリンしかありません。ほとんどの動物にとって、満腹まで食べられるというのは

非日常だったのです。


日本では江戸時代まで1日2食が普通でした。

お釈迦様は、朝は「小食(しょうじき)」、昼は「正食(しょうじき)」、夜は「非食(ひじき)」

と説いています。朝は軽め(0.5食)、昼は適量(1食)、夜は食べない(0食)という意味

です。

医学の父、ヒポクラテスの言葉にも、

「満腹が原因の病気は空腹によって治る」

「月に一度断食をすれば病気にならない」

というものがあります。

現代と比べてそんなに食べ物が豊富でなかったと考えられる約2500年も昔から、

食べ過ぎはカラダに良くない、病気を招くということが分かっていたのですね。


食事を口で味わうのはほんの20~30分ぐらいのことですが、食べた物はその後、

胃、小腸、大腸と、消化・吸収しながら運ばれます。

食べ物にもよりますが、胃では3~4時間、小腸は約8時間、大腸から便となって

排泄されるまでには24時間以上かかります。

ということは、3食しっかり食べていると、胃腸は休むことなくずっと働かされ続けて

いることになります。これはカラダにとって大仕事、かなりの負担になります。

たまには胃腸を休ませてあげることも必要ですよね。


「食事の時間が来たから、それほどお腹が空いていないけど食べておこう」や、

美味しそうなものを目にしたから、お菓子をすすめられたから、他の人も食べるから、

残すともったいないから、などの理由で食べてばかりいると、間違いなく食べ過ぎに

なります。

食べ過ぎは、糖尿病をはじめ、様々な生活習慣病の原因にもなります。

まずは「しっかり空腹を感じてから食べる」、これを意識してみましょう。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

最近、「断食」や「ファスティング」という言葉をよく聞くようになりました。

やはり食べ過ぎで病気になったり体調を崩したりしている現代人には、食べない時間が

必要なのでしょう。

来週は、空腹の時間を作ることで得られるメリットについてお伝えしようと思います。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜


【4月の養生(4)『大人達への失望』 】4/25配信メルマガ#41

一昨日の土曜日、日野市の高幡不動駅近くで、丸本大仁(まるもと はるひと)くんの

お話会があり、参加してきました。

丸本大仁くん、ご存知ですか?

コロナ騒動のおかしさに気付き、ノーワクチン、ノーマスクなどの活動をしている仲間

たちの間ではかなりの有名人ですが、ほとんどの方が初めて聞くお名前ではないかと

思います。

ハルヒトくんは、こないだの3月に中学を卒業したばかりの15歳の青年です。

中学在学中に『大人達への失望』という本を執筆し、出版されました。

中1の終わり頃にコロナ騒動が始まり、休校措置を挟んで中2に進級、6月に学校が

再開されるとマスクを強要されました。ハルヒトくんはかなり初期からテレビ報道の

おかしさに気付いており、マスクを強要してくる先生方に対してレポートをまとめて

提出しました。英語、数学、理科、社会、それぞれの専門性を活かして、どうしてこの

コロナ騒動を考えないのか。政治との関連性、ウィルスと細菌の違い、マスクの効果、

インフルエンザとの数字の比較、英語が得意なら海外の論文を原文のまま読めるかも

しれない。こういうことを授業で取り上げてみんなで考えてみたらいい。コロナのこと

だけでなく、歴史を調べ見てみると学べることがたくさんある。

しかし先生方はハルヒトくんのレポートに回答するでもなく放置。きっと答えられな

かったのでしょう。

それならこのレポートを同級生にコピーして配っていいかと聞いたら、上の言っている

ことと違うからそれはできないと言われたそうです。ひどすぎる!!

ふた言目には「マニュアルに沿って…」と言うばかりで自分の頭で考えない教師から

学ぶことは何もないと思い、ハルヒトくんは自ら学校をやめました。捨てました。

その他の様々な出来事や、たくさんのすばらしい大人との出会い、ハルヒトくんの考え

などはぜひ本書を手にとっていただきたいのですが、本当に14~15歳でよくここまで

調べ、考え、行動できるなぁ!と感動すらしました。

昨日のお話会も、自分でパソコンで資料を作り、原稿もなしで、理論的にかつ誰にでも

分かりやすく面白く話してくれました。本当に素晴らしかったです。

私も、学校での子どもたちへのマスクの強要を見ていて虐待だと感じています。

マスクは有害だと警鐘を鳴らしている医師もたくさんいます。

「主体的に考えられる子になって欲しい」と言う割に、先生自身は上に従っている人

ばかり。文科省や教育委員会から出されている「衛生管理マニュアル」に従うことが

最も大事なことになっています。

テレビや新聞で言っているから、偉い専門家が言っているから、皆がやっているから、

ではなく、自分で考えて調べて行動したいものです。

特に日本人は協調性、右に倣え、上に従う、同調圧力などが強い国民ですので、常に

自分で考えて調べてみないとあっという間に流されます。

自分も今回のコロナ騒動で多くのことに気付けました。たくさんの出会いもありました。

いま世の中で起こっていること、俯瞰して広い視野で見てみると様々なことが繋がって

います。

すべて善悪では片付けられないですが、とにかく子どもたち孫たちへと繋いでいける

ように、自分ができることをやっていこうと思います。

◎大人達への失望 -僕は中学校へ通うのをやめた-

  丸本大仁 著 ヒカルランド(2022年2月発売)

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お読みいただきありがとうございました。

今週は養生の話ではありませんでしたが、素晴らしいお話が聴けたのでシェアさせて

いただきました。

私は最近、ノーマスクで過ごしています。気温も上がってきて暑いですしね。

電車に乗ってもお店に入っても、ほとんど誰にも何も言われません。

でも子どもたちは暑くても外すことを許されない。おかしいです。

もうマスク生活3年目。ほぼ100%の人がマスクをしているのに感染が収まっていない

ということは、マスクに効果がないということの証明ですね。

そもそもウィルスをゼロにすることはできませんが…

と、いろいろ言い始めるとまた長くなってしまうので(笑)、今日はこの辺で。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【4月の養生(3)逍遙、発散できていますか? 】4/18配信メルマガ#40

自律神経をコントロールしている「肝」はストレスに弱いので、ストレスを溜め込ま

ないように、春は特に「逍遙」としましょうと毎週お伝えしています。

「肝は逍遙を好む」ですね。

皆さんはお休みの日、どんな風に過ごしていますか?


女性のストレス解消法でよく聞くもののひとつに、

「友達とおしゃべりしながら、美味しいものを食べたり飲んだりする!」

というのがあると思うのですが、皆さんいかがですか?

たしかに楽しくて、心が満たされますよね♪美味しいものを食べると幸せな氣持ちに

なりますし、氣のおけない仲間や友人とのおしゃべりは盛り上がって楽しいので私も

大好きです。

また他には、家でのんびり過ごす、平日の睡眠不足を取り戻すためにたくさん寝る、

エステやマッサージなどに行って日頃のカラダの疲れを癒す、などもよく聞きます。

でもこれ、本当に「逍遥」になっているのでしょうか?


おしゃべりしながら美味しいものを食べるというのは、心にとっては癒しになるかも

しれませんが、ずっと座っているだけなので、カラダにとっては全く発散になりません。

そしてたくさん食べたり飲んだリすることで、余計に胃腸や内臓に負担がかかったり、

巡りが悪くなって滞りを生む原因になるかもしれません。

また、たくさん寝たはずなのに、エステやマッサージに行って癒されたはずなのに、

疲れが取れていない、という経験もありませんか。

これはどちらも、自律神経が癒されていないことが原因です。


自律神経は、もう皆さんご存知だと思いますが、眠っている間も24時間365日休む

ことなく働き続けてくれている、生命を維持するために必要な機能ですね。

心臓を動かしたり、血圧や血糖値を調節したり、呼吸をしたり、他にも胃腸の働きや

体温調節なども自律神経の働きによるものです。

自律神経は、生まれた時から働いている、最も動物的な機能と言えます。

人間は高等動物として、成長する過程で様々な知識や社会性を身につけていきます。

脳の前頭前野が発達すると、動物的要素が減少していきます。

社会性や人間性を維持する傾向が強くなるとストレスとなり、自律神経の失調が起こり、

精神的にも肉体的にも様々な不調や症状が現れます。(野生動物には、自律神経失調は

起こりません。)


これを改善するには、自律神経を癒すことが重要です。

では、自律神経を癒すにはどうしたらよいでしょう。

それはずばり、野生動物に戻ることです。


海へ行く、山へ行く、魚をとる、野草をとる、自然の中でカラダを動かす、相手と戦う

スポーツをする(ただし集団で社会性を要求されるものは避ける)など、自然に接して

動物的な行動や環境で過ごすことで自律神経を解放し、癒すことができます。

このような逍遙法が自律神経のリズムとバランスを整え、様々なストレスを抱える

現代人が元氣を取り戻すのに必要です。

自律神経が整うと、ごはんも美味しくなり、仕事や学校に行くのも前向きな氣持ちに

なり、自分の能力が十分に発揮できるようになり、毎日が楽しく過ごせるようになり

ます。

日々疲れている方はいま一度、ご自身の逍遙法について考えてみてくださいね。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

日本人、現代人は真面目な人が多く、毎日遅くまで仕事や勉強をしている人も多いです。

肝のために遊びましょう!と言っても、遊び方がわからない、趣味がない、何をやったら

良いか分からない、という人も意外とたくさんいます。

毎日忙しくて…という方も、昔好きだったことや楽しいと感じたことをぜひ思い出して

みてください。

できれば家にこもってすることじゃなくて、外に出てやれることだといいですね。

自律神経を解放し癒すことが逍遙ですよ。


漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【4月の養生(2) 五月病にならないように】4/11配信メルマガ#39

初夏のような陽気が続いていますね。

3週間前には雪が降っていたのに、もう半袖で過ごせるぐらいです。

夏至に向かって太陽はますます高くなり、力強く照りつけます。

自然界の氣はどんどん上がっていきますが、皆さんの氣はどうですか?

自然界の氣についていっていますか?


現代人はやはり氣が低い人が多いです。

デスクワークやリモートワークで一日中ほぼ室内で過ごす人も多いでしょうし、

意識して運動したりカラダを動かしたりしないと、すぐに運動不足になります。

太陽がどんどん高くなりエネルギーも増していくのに、自分の氣が低いままだと

自然界の氣とのギャップから、余計に外に出るのがしんどくなってしまいます。


五月病とは、

新年度から約1ヶ月が経過し、新しい環境で緊張が続いたり頑張りすぎたりして、

疲労やストレスが溜まりゴールデンウィーク明け頃に現れる、なんとなく体調が悪い、

学校や会社に行きたくない、やる気が出ない、などの軽いうつ症状のことです。

以前は若い新社会人に多く見られていましたが、現在は中高年の人にも増加しています。

これは現代人の氣の低さが原因です。


そうならないためにも、今のうちからしっかり太陽の光を浴び、カラダを動かして氣を

上げていきましょう。

休みの日は家でのんびり過ごすのもたまには良いですが、天気の良い日はどんどん外へ、

自然の中へ出かけていきましょう。

自然界の氣が旺盛になるにつれ、私たち人間の氣も上げていく。

これが五月病にならないための秘訣です。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

昔に比べ、小さいうちからメガネをかけている子が多いように感じます。

2年2ヶ月前からコロナ禍に突入し、2年前の初めての緊急事態宣言後は、メガネ屋

さんがとても混んでいたという話を聞きました。視力が低下し新しくメガネを作る人、

度が合わなくなって作り直す人がとても増えたようです。

「肝は目に開竅する」と言い、五行では目は肝と繋がっていると考えられています。

ストレスや制限が多く、様々なことが自由にできないと肝に負担がかかり、目にも症状

が現れます。

ちゃんとストレス発散して、たまには自然の中で遠くの景色をのんびり眺めるなど、

意識してみてくださいね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【4月の養生(1)春の養生】4/4配信メルマガ#38

先日、子どもたちと昭和記念公園に行ってきました。

たくさんの満開の桜は圧巻!

とても見応えがあり、他にもチューリップやスイセン、パンジー、ムスカリ等々、

様々な春の花が公園を彩っていました。

まさに陰から陽へ、すべての動植物が目覚め活動を始め、エネルギーを「内側に満たす」

から「外側へ発散」していく季節ですね。

外気がエネルギーに満ち溢れているように感じます。


しかし花粉もかなり浴びてしまったようで、途中から鼻水がひどかったです(苦笑)。

この日は気温が低く、強い北風も吹いていたので、冷えてしまったのかもしれません。

花粉症の養生の回でもお伝えしましたが、春先は寒暖差が大きく、冬のように寒い日も

突然やってくるので、冷えには気をつけないとならないですね。

公園の売店では、すでにかき氷が売っていました!

さすがにまだかき氷の季節ではないでしょう!と心の中でツッコミましたが、買って

いる人もちらほら見かけました。見ている方が寒くなります。

かき氷まではいかなくても、〇〇フラペチーノや氷入りの飲み物などを一年中飲んで

いる人もよく見かけますので、カラダの内側からも外側からも冷やさないように気を

つけましょう。


4月に入り、入学、就職、異動、引越など、新生活が始まった方もいるかもしれません。

環境の変化というのは、思っている以上に心身ともにストレスを与えます。

自律神経を調節している「肝」はストレスの影響を最も受けます。

「肝」は五行でいうと「木」の仲間です。

「木」の特徴的な性質は、昇発、条達、伸びやか。

肝は木のようにすくすくと上下に自由に伸びやかであることを好みます。

ですから制限があったり、押さえつけられたり、強いストレスを感じたりすると、肝の

疏泄機能がスムーズにいかなくなり、様々な症状があらわれます。

自律神経というのは、全身の心身の働きを調節していますから、肝がダメージを受ける

とあらゆる不調が現れる可能性があります。

しかし病院に行っても検査値に異常が現れなかったり、原因不明と言われたり、すぐに

解決しないこともしばしば。


「肝」にとって一番の薬は「逍遙とすること」、のんびり伸び伸び遊ぶことです。

休みの日には自然の中へ出かけていって、心もカラダもゆったりと伸びやかに過ごし

ましょう。たまにはスマホをオフにすることも必要かもしれません。

予定を詰め込みすぎず、時間にもゆとりを持つ。

服装も髪型も、きっちりタイトなものではなく、ゆったりしたものにする。

香りは気の巡りを良くしてくれますので、アロマやお香などで好きな香りを楽しんだり、

香りの良いハーブティーを飲むのもオススメです。

新年度は慌ただしいですが、そんなときこそゆとりを大切にしましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

自分自身は新年度になったからと言って特に生活に変化はないのですが、子どもたちの

進級、クラス替え、保護者会、家庭訪問などで、親の自分も落ち着かなくなります。

あとは新年度にもらってくる山のようなプリントや提出物に毎年溺れます(笑)。

新しい先生やクラスメイトに馴染むまで、子どもたち自身も気を遣って疲れたり、少し

不安定になったりしますので、そういう点でも気を遣います。

逍遙とすること、ゆとりを持つこと、私自身も意識して過ごしていきたいと思います。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【3月の養生(4)春の食養生】3/28配信メルマガ#37

満開の桜を見ると、テンションが上がり、とても幸せな、嬉しい気持ちになります。

桜は、日本人にとってやはり特別な花ですね。

皆さんお花見はされましたか?

まだ場所によっては制限があったりもしますが、陰から陽へと自然界の氣も変化する

春ですので、美しい桜を見ながら、ぜひどんどん氣を上げて行ってほしいと思います。


さて今週は、春の食養生というテーマで考えてみたいと思います。

先週まで「花粉症の養生」でもお伝えしましたが、まずは暖かくなる(気温が上がる

につれ、全体的な食事量を減らしていかなくてなりません。

そして、春は「解毒、デトックス」の季節です。

冬に溜め込んだ老廃物や余分なものをどんどん排泄していきましょう。

そのためには、苦味のあるものを積極的に摂ると良いです。

苦味のあるものは、「清熱解毒」と言って、カラダの熱を冷まし、デトックスしてくれる

作用があります。

春になると出てくる、山菜、木の芽、ふき、菜の花、たけのこ、うど、などがオススメ

です。

春野菜も様々出てきます。キャベツやグリンピース、さやえんどう、アスパラガスなど、

肉や油ものは減らして、緑の野菜を増やしましょう。


また、五行色体表を見ると、春と関わりが深いのは五臓だと「肝」、五味だと「酸」

なっています。

「肝」は疏泄(代謝・排泄)をおこなうところで、解毒の働きもしてくれています。

春は肝の働きを高めることも大切です。

適度に酸味のあるものを摂ることで、肝の働きを助け補ってくれます。

旬のイチゴや、オレンジやグレープフルーツなどの他、紅茶をレモンティーにしたり、

揚げ物にレモンを絞ったり、また、はちみつレモンなども良いですね。

柑橘類は香りがよく、氣の巡りも良くしてくれますので、ぜひ取り入れてみてください。

(ただし、過ぎたるは及ばざるが如し、どんなものも摂り過ぎは良くありませんので、

バランスを考えましょう)


最後に、春に特に要注意の食材があります。

エビ・カニ・イカ・ニラ・ソバ

これらは、もともとアレルギーではない人も、この時期に食べると、じんましんなどの

アレルギー症状が出ることがあるそうなので気をつけましょう。

組み合わせていくつか同時に食べるとより出やすいようです。

アレルギー体質の人は、特に気をつけましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

冬眠から覚めた熊がまず食べるのが、「ふきのとう」だそうです。

野生動物は本能で分かっているのですね。

子どもの頃は美味しく感じなかった苦味も、歳を重ねるごとに美味しく感じるように

なりました。

旬の食材を取り入れながら、美味しく楽しくデトックスしていきましょう。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

ふきのとう

【3月の養生(3)花粉症は養生で改善できる③】3/21配信メルマガ#36

春は三寒四温と言われますが、まさにそんな気候が続いていますね。

半袖で過ごせるぐらいの陽気になったと思ったら、真冬のような寒さに逆戻り。

朝晩の気温差も大きいですし、体調管理が一番難しい季節ですね。

昨日が暖かかったからと薄着で出かけてしまってとても寒い思いをしたなんて話も

聞きます。必ず天気予報をチェックしてから服装を決めましょう。


先週のメルマガでは、花粉症に関する養生について、

冷やさないことと、食べ過ぎに気をつけること(量を減らすだけでなく、食べ方や内容に

も気をつけること)をお伝えしました。

花粉症の症状が出ている方は実践してみましたか?

そして何か変化を感じましたか?

いつもお伝えしていますが、養生は実践しないと意味がありません。

やってみて変化を感じて、改善しなかったらまた別の方法を試してみる。

何を食べたら悪化するのか、どんなことをしたら改善するのか。

いろいろな方法を試して、自分に合った養生法を見つけていってください。


さて、花粉症に関して、他に気をつけるポイントとしては、

自律神経のリズムをしっかり作り、自律神経のバランスを適正に保つ、ということです。

赤白の漢方養生学のテキストをお持ちの方は12ページのグラフを見てください。

この健康リズムラインのように、しっかりメリハリがついたリズムができていますか?

不調リズムラインのようになっていませんか?

免疫反応も交感神経と副交感神経のバランスです。

どちらに偏りすぎても、免疫不全、免疫過剰になってしまい、良くありません。

その都度、適正に自律神経のバランスが取れていることが大事です。

自律神経のリズムとバランスを意識して過ごしましょう。


花粉症の症状がひどいと家にこもりがちになりますが、副交感神経が優位すぎる状態が

続くと、アレルギー症状がひどくなります。

特に朝の過ごし方は重要です。早起きをして朝日を浴び、散歩や軽い運動などをして

交感神経を立ち上げやすくしましょう。日中もできるだけ活動的に過ごしてください。


そして最後に、アレルギー症状はやはり腸内環境と深く関わっていますね。

五行論でも、肺と大腸は表裏の関係。何千年も昔から経験的に分かっていたのですね。

腸内環境のことに関しては、昨年10月、第4週目のメルマガでお伝えしましたので、

よろしければ読み返してみてください。


今の自分の状態を観察しながら、ひとつずつ養生を実践していってください。

だんだんと薬なしで過ごせるぐらいに改善していきますよ!

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今週もお読みいただきありがとうございました。

私自身がひどい花粉症だったのが、今は薬を飲まず、養生で対応できるようになった

ので、お伝えしたいことがたくさんあり、3週に渡って花粉症やアレルギーについての

内容になりました。

花粉症ではない方にとってはそれほど興味がない話だったかもしれませんが、花粉症は

今や国民病。

たくさんの方がつらい症状と付き合っていると思いますので、ぜひアドバイザーの

皆さんから、養生で改善できることをお伝えしていただけたらと思います。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜