【6月の養生(4)元氣に生きるには養生しかない! 】6/27配信メルマガ#50

現在の日本の医療費、いくらぐらいかご存じですか?

なんと年間45兆円近くになっています。

45兆円!すごい金額ですね。どこかの国の国家予算ぐらいありそうです。

新しい薬やワクチンがどんどん開発・発売され、医療技術は進歩し、最新の医療を受け

るには、そのくらい高額になるのも仕方がないのでしょうか。


実際どうですか?

皆さんの周りでは病気は減っていますか?

もちろん医学・医療の発達で、救えなかった命が救えるようになった、というのはある

かもしれません。

しかし、日本の平均寿命と健康寿命には10年近く差があり、最後の10年は病気で

つらい思いをしたり、自由に動けなかったり、看護や介護の手が必要になる人がとても

多いのが現状です。

海外ではガンが減っているのに、日本人の2人に1人がガンになると言われ、糖尿病や

高血圧などの生活習慣病の患者も増える一方です。

そしてそれにともない、使う薬も当然増えます。


薬を飲んで、糖尿病が治りますか?高血圧が治りますか?

血糖値や血圧を下げる薬を飲んで、無理やり一時的に下げているだけですよね?

中には、死ぬまで一生飲み続けなくてはならないと言われている人もいると思います。

それは薬では治らない、治せない、ということを意味しています。

医療が進歩して治せる病気が増えれば、病気は減るはずですし、こんなに医療費が

かさみ続けるということはないのではないでしょうか。


私は十数年、薬剤師として働いてきて、今の医療はおかしいのではないかと思うように

なりました。

治らない薬を患者さんに渡して、飲まなくていいと思うような薬を売って、薬剤師って

一体何だろう?この仕事、本当に必要なのかな?患者さんたちは毎月毎月薬をもらいに

来ている。それって全然治っていないということではないのかな?そんな薬を渡し続け

ている私は、患者さんのためになっているのかな?

日々働いていて、疑問はたくさん湧いてきました。

それでも、医師が処方箋を出している以上、処方箋通りに薬を出して、きちんと服用

するように指導しなくてはならない。

そんな薬局の仕事に違和感、おかしさしか感じなくなり、治らない薬を出してお給料を

もらうのが嫌になって辞めました。


生活習慣病は、名前の通り生活習慣が原因なので、生活習慣や食生活を変えない限り

治りません。薬じゃないんです。

自分の生き方が病気を作っているということに気付かない限り、病気は治りません。

たとえ治ったとしても、また繰り返したり、形を変えて現れたりします。


こんな現代を元氣に生きていくには養生しかないと思うのです。

小野満先生は40年も前にそのことに気付いて、この漢方養生学を立ち上げました。

私たちのカラダは、自分で治す力を持っています。

薬では治せないことに気付いてほしい。治すのは自分自身です。

漢方養生学がたくさんの人に届きますように。


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お読みいただきありがとうございました。

さて、このメルマガを始めて、今回で丸1年となりました。

お正月を除いて、毎週月曜日に欠かさず配信することができました。

これもひとえに、読み続けてくださった読者の皆様と、いろいろとサポートして

くださった山田先生のお陰と、心より感謝申し上げます。

来週以降はまた形を変えて、情報を発信していきたいと思いますので、これからも

どうぞよろしくお願いいたします。

(※ご意見、ご感想などいただけたら嬉しいです。お待ちしています。)

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【6月の養生(3) 虫刺され、腫れやすいですか?】6/20配信メルマガ#49

気温、湿度が上がり、いよいよ蚊が増えてくる季節ですね。

蚊に刺されやすい人、あまり刺されない人、

刺されると腫れやすい人、それほど腫れない人、

様々だと思います。

皆さんはいかがですか?


我が家はふたりの男の子がいますが、兄弟で体質や食の好みが違います。

次男は「寒熱」でいうと熱(熱証)です。

陰が不足気味の陰虚タイプなので、相対的に陽が多くなります。

ですから、虫に刺されると腫れてひどくなりやすく、とびひ(伝染性膿痂疹)などにも

なりやすいです。

まさに「外因は内因を通じて発症する」ですね。


以前は、虫刺されや湿疹、汗疹などができると、掻きむしって悪化しないように、薬を

塗って症状を抑えていましたが、漢方養生学と出会い、考えが変わりました。

赤みや痒みの症状がひどくなるということは、カラダの陰陽バランスが崩れている

(この場合は熱に傾いている)というサインです。

また、不要なもの、過剰なものを外に出そうとしているデトックスでもあります。


まずは普段の食事を見直すこと。

湿・熱を生みやすい食べ物は控え、熱を冷ましてくれるものを摂る。

食べ過ぎないようにする。(余分なカロリーは控える)

症状がひどいときには、食べたいものを我慢することも必要です。

子どもたちにも、こういうものを食べたらひどくなるから、良くなるまではやめようね、

こういうものを食べたら熱を冷ましてくれるからいいよ、などと、食べ物の性質や

カラダへの影響をきちんと伝えます。

すると、だんだんと自分で食べるものを選べるようになっていきます。

自分のカラダの状態を観察し、その時に必要なものを選んで食べられるようになる。

これこそが真の食育だと思いませんか。


漢方養生学は、先人の知恵と経験をもとに、現代の生活に合わせてわかりやすく、

体系的にお伝えしているものです。

みんながこの知恵を知れば、今ほど病院や薬に頼ることなく、医療費をかなり減らせる

と思いますし、病気や不調も減ると思います。

自律神経のリズムやバランスを知り、整えることで、元氣に生き生きと日々の生活を

送れるのではないかと思います。

まずは自分、家族で実践し、周りの方へも伝えていってほしいです。

漢方養生アドバイザーをまだお持ちでない方は、ぜひ一緒に学んでいきましょう!

アドバイザーの方は、ともに活動していきましょう!

よろしくお願いします。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

常に相対的に考える、というのはとても大切です。

環境(気温や湿度、天候など)は日々変わります。自分の体調も毎日違います。

ですから毎日同じものを同じ量食べていていいわけないですよね。

「カラダにいいと聞いたから○○を毎日摂っています」、という方がよくいます。

果たしてどうなのか、今一度考えてみる必要があるかもしれないですね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【6月の養生(2)牛乳神話崩壊③】6/13配信メルマガ#48

さて、牛乳の話も3回目となりますが、今週も引き続き、牛乳がカラダへ与える影響に

ついて書いていきたいと思います。


現在、日本のほとんどの牧場で行われているような近代酪農で、牛たちがどんな餌を

与えられているか、考えたことがありますか。

前にも書きましたが、牛は本来、自然の草を食べる動物です。

しかし、栄養の多い穀物の餌を与えた方が、たくさんの牛乳を作ることが出来るので、

トウモロコシや大麦、小麦、大豆などの飼料が与えられます。そして、穀物だけでは

必要な栄養分(ビタミンやミネラルなど)が不足してしまうため、人工的に栄養を加えた

配合飼料に、さらに病気にならないために抗生物質なども加えられています。

また、与えられる穀物も遺伝子組み換えのものだったり、農薬や化学肥料がたっぷり

使われていたり…


我が子に母乳を飲ませたことのある方は思い出してみてください。

授乳中に自分が薬を飲むとき、とても気を遣いませんでしたか?

母親が飲んだ薬は母乳に移行します。

食べるものにも気を付けたのではないでしょうか。

母乳は母親の血液から作られます。母親が食べたものが母乳の材料になりますよね。

牛乳も当然同じです。

牛が食べたもの、与えられた薬が、牛乳に出てきているということです。


また、ホルモン剤の投与や妊娠中の牛からの搾乳によって、牛乳には様々なホルモンが

混ざって含まれています。

それらは乳がんや卵巣がん、前立腺がんなどの、生殖器系の病気のリスクを高める原因

となります。


他にも牛乳にはカゼインというタンパク質が多く含まれていますが、カゼインは胃腸に

非常に負担をかけ、消化管でスムーズに処理されず、がんやアレルギーの原因となって

いると言われています。


さぁ、ここまで、牛乳に関する様々な事実をお伝えしてきましたが、これらを知った

上で牛乳、乳製品を摂っていますか?知ってもなお、飲みたいと思いますか?

私は、知れば知るほど、健康のためには飲むものではないな、と思いました。


数少ないですが、中には自然な酪農を行っている牧場もあります。

しかしそういうところで作られている牛乳は大量生産できないですし、値段もとても

高いです。毎日なんてとても飲めません。だから、嗜好品だと思うのです。

子牛のための牛乳を、人間が分けていただく。これを忘れてはいけないと思います。


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お読みいただきありがとうございました。

3週に渡って牛乳のことをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ご存じないこともあったのではないかと思います。

子どものころから当たり前のように教え込まれてきたことが、実は全く違っていた、

というのは他にもたくさんあります。

「常識を疑う」「人の言うことを鵜吞みにせず、自分で調べる」

これは、今の世を生きていく上で、本当に大事なことだと思います。

テレビの言うことをそのまま全部信じていてはダメだということがよく分かります。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

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【6月の養生(1)牛乳神話崩壊②】6/6配信メルマガ#47

先週は、近代酪農の現実をお伝えしました。

スーパーやコンビニで大量に売られている牛乳、学校給食で毎日出されている牛乳が、

どのように作られているか、まずはそこを知ってほしいと思いました。

そして今週は、牛乳を飲み続けるとカラダにどんな影響があるのかをお伝えしたいと

思います。


牛乳を飲むとおなかが痛くなる、ゴロゴロする、下痢をする、という方はいませんか。

古くから酪農を行ってきた欧米人と比べ、日本人は牛乳や乳製品を摂る習慣がなかった

ため、乳糖不耐症の人が多いと言われています。

乳糖は、哺乳類の母乳に含まれているもので、赤ちゃんのうちは乳糖分解酵素の働きが

活発で消化できるようになっていますが、成長とともに母乳を飲まなくなると乳糖分解

酵素の働きが低下していきます。そして代わりに食事(炭水化物など)を消化する酵素の

働きが高まります。それが哺乳類にとって自然なことなのです。

大人になっても母乳(牛の母乳=牛乳)を飲み続けるのは人間だけです。(あとは人間に

飼われているペットも飲んでいるかもしれませんが…)

これはとても不自然なことですね。


カルシウムを吸収するにはマグネシウムやビタミンD3が必要です。

しかし牛乳には多くのカルシウムが含まれていますが、それに比べてマグネシウムが

非常に少なくミネラルバランスが悪いです。カルシウム:マグネシウムの比率は2:1

(1. 5~1:1という意見もある)が望ましいと言われていますが、牛乳にはカルシウム

の10分の1以下しかマグネシウムが含まれていません。

日本ではカルシウムの重要性ばかりが言われてマグネシウムの必要性はあまり言われ

ませんが、マグネシウムが少なく、カルシウムばかり摂っていると、虚血性心疾患や

メタボリックシンドローム、骨粗鬆症になりやすいと言われていますので、その点も

注意が必要です。


また、リンの多量摂取はカルシウムの吸収を阻害します。

牛乳にはリンが比較的多く含まれている上に、現代の食生活では加工食品や冷凍食品、

清涼飲料水、スナック菓子など、様々なものにリンが含まれ、過剰に摂取している人が

多いのが現状です。

カルシウムの摂取を牛乳だけに頼っていると、逆にカルシウム不足になるおそれもあり

ます。


世界の中でも乳製品を多く摂取するアメリカや北欧の国で骨粗鬆症の発症率が最も

高いほか、日本の研究でも、牛乳やチーズ、ヨーグルトを常食する人は、骨折リスクが

2~4倍高くなっていたそうです。

牛乳や乳製品は、摂れば摂るほど骨を弱くするということです。

「カルシウム=牛乳=骨を強くする」という教えとは真逆で驚きますね。

長くなってきましたので、次週へ続きます。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

牛乳をたくさん飲むと骨が丈夫になる、背が伸びる、と昔から言われてきましたが、

実際は違うということですね。

牛乳・乳製品はあくまで嗜好品であり、健康のためにカラダのためにと毎日せっせと

摂るものではありません。

お酒を飲む、たばこを吸う、お菓子を食べる、と同じように、「牛乳が好きだからたまに

飲む」と言うのであればそれは構わないと思います。

学校給食で毎日出されることに、個人的には違和感しかありません。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(5)牛乳神話崩壊①】5/30配信メルマガ#46

学校給食では、今も変わらずほぼ毎日牛乳が出ています。

成長期の子どもには、十分な量のカルシウムが必要ですし、子どもだけでなく大人も

骨粗鬆症の予防に積極的にカルシウムを摂りましょうと言われています。

牛乳をそのまま飲まなくても、毎日ヨーグルトを食べているという方も多いかもしれ

ません。

日本人のほとんどが「カルシウム=牛乳」という刷り込みがあるのではないでしょうか。


牛乳は、名前の通り牛のお乳です。お母さん牛が子牛の成長のために飲ませるものです。

その、栄養がいっぱい詰まった牛乳を人間は分けてもらっています。

子牛は成長すれば、そのうち牧草などを食べるようになり、母乳(牛乳)は飲まなくなり

ます。

人間も同じですね。歯が生え、離乳食からだんだんと普通のご飯が食べられるように

なれば母乳やミルクは卒業します。

子牛が飲むための牛乳を人間が飲む、さらに大人になっても飲み続けるというのは、

何か違和感を覚えませんか。


スーパーで大量に売られている牛乳や、学校給食で出されている牛乳は、どのように

作られているのでしょうか?

「牧場」というと、牛乳のパッケージに描かれているような広大な自然の中で、牛たち

がゆったりのびのびと過ごし、自由に歩き回ったり牧草を食べたりしながら過ごして

いるようなイメージがあるかもしれません。

しかし実際には、日本のほとんどの牧場では、牛たちは身動きがとれないほど狭い牛舎

の中で飼われています。自由に歩き回ったり、外に出たりすることもできず、人間に

与えられる餌を食べるしかありません。


その飼料にも問題があります。

牛は本来、草を食べる動物なので、体(消化器や内臓)のつくりもそのようにできて

います。ですがほとんどの牧場では、安い値段でたくさんの牛乳をとるために、穀物の

餌をたくさん与えます。

うまく消化できず、体に合わない餌を食べ続けると、牛たちは数年で体を壊してしまい

ます。

牛乳を出せなくなった牛は、すぐに食肉用として出荷され、殺されてしまいます。

ほとんどの牛は、狭い牛舎の中で、自由もなく、体に合わない餌を与えられて、牛乳を

搾り取られ、一生を終えていくのです。


このような事実を、皆さんはご存じでしたか?

私は、数年前に牛乳について調べてみるまで、恥ずかしながら特に考えたことも

ありませんでした。

子ども時代は当たり前に給食の牛乳を飲んでいましたし、大人になってからもスーパー

で購入していました。


長くなりますので、今週はこの辺で。

来週は牛乳を飲み続けると、カラダにどんな影響があるのかをお伝えしたいと思います。


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お読みいただきありがとうございました。

このような事実を知り、とても悲しく、牛たちに本当に申し訳ない気持ちになりました。

このように作られている牛乳を、飲みたいと思いますか?

私はあまり飲みたくなくなりました。子どもたちにも、積極的には飲ませたくないなと

思いました。

大量生産されている牛乳を飲むということは、自分もこのような酪農に加担している

ことになります。

戦後の食糧難、栄養不足の時期ならともかく、こんなに食べる物が豊富にある現代で、

本当に毎日、牛乳や乳製品を摂取する必要があるのか、今一度考えてみてほしいと思い

ます。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(4)そろそろ梅雨の準備を②】5/23配信メルマガ#45

先週に引き続き、今週も、梅雨に備える養生についてお伝えしたいと思います。


まずは、全体的に食事量、カロリーを抑え、カラダに余計な湿を生みやすい食べ物は

なるべく減らしましょう、ということでした。

そして、食べる際には、温熱性・燥性のある薬味やスパイスを上手く使いましょう

ということをお伝えしました。

また、湿が溜まってカラダが重だるい、浮腫みが気になる、という方は、利尿作用の

ある食材を取り入れるのも良いですね。(具体的な食材は、赤白のテキスト「現代漢方

養生学」の巻末付録のページを参照してください。)


梅雨の時期は、五行で言うと「土」になります。五行色体表を見ると「長夏」と書いて

ありますが、雨が多く、ジメジメした季節のことですね。(また「土用」と書いてある

ものもあります。土用は季節の変わり目のことです。)


「土」の仲間を見ていくと、「脾」「胃」「湿」「甘」「黄」「思」などがあります。

東洋医学でいう「脾」とは、解剖学的な脾臓のことではなく、食べた物を消化吸収し、

栄養や水分を全身に巡らせる働きのことを言います。


「脾」は湿を嫌います。ですから外界から湿気の影響を受けやすい梅雨の時期は、特に

脾の働きが悪くならないように気を付けたいところです。

冷飲食は胃腸をダイレクトに冷やし、働きを弱めてしまいます。

気温が上がると冷たいものが美味しく感じますが、内臓が冷やされて良いことはひとつ

もないと言ってもいいぐらいです。飲み物は常温か温かいものがいいですね。

スッキリしたいときは、レモンなどの柑橘類を入れたり、常温でも炭酸水にしたりする

と良いですよ。


また、黄色い食材や甘味のある食材は脾胃の氣を補い、働きを高めてくれます。

ここでの甘味とは、砂糖の甘さではなく、食材の持つ自然な甘さのことです。

お砂糖たっぷりのベタベタしたものは、湿を生む原因になりますので気を付けましょう。


そして、「脾」と関連のある感情は「思」となっています。

思考・思慮が行き過ぎ、思い悩むと、食欲が落ちるという経験は皆さんもありませんか。

あれこれ考え過ぎたり、いつまでもくよくよ思い悩んだりしていると、脾胃の働きも

悪くなってしまいます。心の在り方も大切ですね。


外界の湿度や気温の影響を受けやすい、不快な症状が出やすいという人は、もともと

氣が低い人が多いです。

飲み物や食べ物に氣を付けることももちろんですが、まずは自律神経のリズムを整える

ことが大切です。

朝日を浴びて、カラダを動かし、交感神経をしっかり立ち上げる。夜はぐっすり眠れる

ように夕食は軽めに。一日の生活の中で、しっかりメリハリをつけるように意識して

ください。

自らしっかりカラダを動かして、氣を上げ、巡らせ、発散させていきましょう!


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お読みいただきありがとうございました。

病気の原因となる邪気(六邪)のうち、湿邪というのはなかなかやっかいで、治り

にくい、経過が長引く、繰り返し再発するなどの特徴があります。

カラダがだるい、浮腫み、関節が重だるく痛んだりするなどの他に、ジュクジュクした

湿疹が出ることもあります。

先週、今週とお伝えしたことに氣を付けて、不快な症状がなるべく出ないように、

また出たとしても早めに対処できるようにしていきましょう。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(3)そろそろ梅雨の準備を① 】5/16配信メルマガ#44

先週の火曜日、漢方養生アドバイザー仲間4人で、神代植物公園へ行ってきました。

ちょうど「春のバラフェスタ」が始まった日で、平日でしたがけっこう混んでいました。

400品種、5200株のバラはほぼ満開で、本当に圧巻でした!

様々な色のバラは見た目にも美しく、とても良い香りで癒されました。

やはり自然に触れるのはいいですね。お花からは元氣、エネルギーをもらえます。

マスクを外して、バラの香りと5月の爽やかな風、緑鮮やかな自然を楽しんできました。


さて、先週は変わりやすいお天気で、雨の日も多かったですね。雨で気温が上がると

蒸し暑く、エアコンをつけたくなったり、冷たいものが欲しくなったりします。

例年、梅雨の時期は6月初め~7月半ばぐらいですが、養生は早め早めに始めておく

ことが大切です。もう梅雨の準備を始めていきましょう。

梅雨といえばやはりジメジメとした湿気、湿度の高さを不快に感じる人が多いでしょう。

「外因は内因を通じて発症する」です。

体内に湿が溜まっていると、外界の湿気の影響を受けやすく、カラダがだるくなる、

むくみやすくなる、関節が重く痛む、などのつらく不快な症状が現れます。

ですから、体内の湿気を取り除いておくこと、余計な湿気をカラダに与えないように

することが大切です。


まずは食事の内容を見直してみましょう。

気温の上昇とともに、カラダはたくさんの体温を生み出す必要がなくなるので、全体の

摂取カロリー、食べる量を減らしましょう、ということはいつもお伝えしています。

肉、米、油もの、味の濃いもの、こってりした濃厚なものは湿を生みやすいので、特に

気を付けましょう。

でもまったく食べないのも食事の楽しみがなくなってしまいますので、その際は薬味を

上手く使いましょう。


薬味やスパイスは香りがよく、氣の巡りを良くしてくれますので、胃もたれしにくく

なります。

また薬味やスパイスには温熱性の性質のものが多いです。料理に添えて一緒に摂る

ことで胃腸を温めて働きを良くし、消化を助けてくれます。

胃腸は冷えると働きが悪くなり、湿を生みやすくなります。

気温が上がってくると冷たいものが欲しくなりますが、胃腸が弱ってしまいますので

胃腸の弱い人や湿気の影響が気になる人は特に、冷飲食も避けましょう。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

神代植物公園の後は、深大寺にお参りし、深大寺そばを食べてきました。

植物公園はバラ以外にも様々な花があり、どの季節に行っても楽しめますよ。

良いお散歩コースだと思いますのでぜひ行ってみてくださいね。

(バラフェスタは5月29日までだそうです。)

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(2) 空腹のメリット 】5/9配信メルマガ#43

ゴールデンウィークが終わりましたね。

連休の前半は季節が逆戻りした寒さで、厚手の上着を引っ張り出しましたが、後半は

気温も上がり晴天に恵まれました。

テレビでは、今年は制限がないゴールデンウィークで、たくさんの人が出かけていると

報道されていました。皆さんはどこかお出かけになりましたか?

新緑がとても氣持ちの良い季節です。この連休お仕事などでお出かけできなかった方も、

ぜひ爽やかな今の季節を楽しんでくださいね。

先月のメルマガでもお伝えしましたが、連休明けは五月病のような症状が出ることも

あります。無理しすぎず、自然の中で氣をもらい、氣を上げていきましょう。


さて、先週のメルマガでは「現代人は明らかに食べ過ぎです。しっかり空腹を感じて

から食べましょう。」ということをお伝えしました。

では、空腹を感じる(食べない時間をしっかりと作る)とカラダにとって何が良いのか、

どんなメリットがあるのか見ていきましょう。


まず、働き続けている胃腸を休ませてあげることができます。

1日3食しっかり食べると、消化するのに、なんとフルマラソンを完走するぐらいの

エネルギーを必要とすると言われています。高脂肪、高タンパクの食事や、いつも量を

たくさん食べ過ぎていると、内臓が疲弊します。毎日フルマラソンをさせられていると

思ったらカラダにとって相当な負担をかけていることがわかりますね。


内臓をきちんと休ませてあげると、カラダが本来の働きを取り戻し、全身の細胞が

活性化し、病気の予防・改善に役立ちます。

味覚や嗅覚など五感が鋭くなり、薄味で良くなったり、飲酒量が自然と減ったりする

効果も見られます。


そして、白血球が活性化し免疫力が上がるので、感染症などの病気に強くなります。

また、食べ物から有害物質が入ってこないと、肝臓はこれまで蓄積していた有害物質の

解毒に専念することができ、肝臓の働きも改善します。

体内に蓄積していた有害物質が無毒化され、体外へ排泄されると、大腸もキレイになり

腸内環境が整います。腸内環境の改善が大切なのは皆さんもご存知の通りです。


さらに、空腹になると「サーチュイン遺伝子」にスイッチが入ります。

サーチュイン遺伝子は、若返り遺伝子、長寿遺伝子とも呼ばれ、細胞を修復し若返らせ、

老化のスピードを送らせてくれる、様々な病気の発症を抑えてくれる、という働きが

あります。

いつも満腹になるまでエサを与えたサルと、エサの量を制限していたサルでは、老化の

スピードがまるで違ったという実験もあります。空腹のサルのほうが若々しく精悍な

顔つきなのに対し、満腹まで食べていたサルの顔はシワだらけでした。


これだけ見てきても、食べすぎないで、空腹の時間をしっかり作る、というのがとても

大切なのがわかりますね。

お腹がぐぅ~と鳴ったら、すぐに食べ物を口にするのではなく、空腹の様々な効果を

思い出しながら空腹の時間を楽しみましょう。


野生動物は、お腹がすいた時に必要最小限しか食べません。それでも元氣に走り回って

いますし、滅多に病気はしません。人間も動物であることを忘れず、この飽食の時代を

元氣に生きていくためには、意図的に食べない時間を作り出さなければならないのかも

しれません。


食べ過ぎていると感じる人は、無理のない範囲で、「1食抜く」や「1日のうちで食べ

ない時間を12~16時間作る」、ところから始めてみてくださいね。


※本格的な(何日も食事をとらない)断食やファスティングは、専門家の指導のもとで

おこなってください。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

この1週間、お腹がなる音をしっかり聞いてから食べる、ということを意識して過ごし

てみましたか?そして、何か体調の変化や体感はありましたか?

養生はとにかく実践することが大事です。同じことをやっても、同じものを食べても、

カラダの反応はひとりひとり違います。同じものが全員に当てはまることはありません。

実践、行動し、自分の体調の変化を感じてカラダの声を聴いてみてください。

勉強して頭で知識を得ても、生活に活かせなかったら意味がありません。

「知識」よりも「知恵」です。先人の知恵の宝庫である漢方養生学。ぜひ一緒に学んで、

周りの方に伝え、後世に残していきましょう!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【5月の養生(1)ぐぅ~の音、聞いていますか? 】5/2配信メルマガ#42

お腹がすくと「ぐぅ~」と鳴りますよね。

皆さんは、毎日、お腹の鳴る音を聞いていますか?

空腹をしっかり感じてから食べていますか?


私たち現代人は、明らかに食べ過ぎです。

数十万年前に人類が誕生して以来、こんなに食べ物が豊富にあり、毎日満腹になるまで

食べられるようになったのは、ごくごく最近のことです。(昔も、権力者たちは良い物を

贅沢に食べていたと思いますが。)


基本的な人間(動物)のカラダの作りとしては、ある程度空腹でも生きていけるように、

現代のように毎日毎日たくさん食べなくても大丈夫なようにできています。

血糖値を上昇させるホルモンは何種類も存在しますが、血糖値を下げるホルモンは

インスリンしかありません。ほとんどの動物にとって、満腹まで食べられるというのは

非日常だったのです。


日本では江戸時代まで1日2食が普通でした。

お釈迦様は、朝は「小食(しょうじき)」、昼は「正食(しょうじき)」、夜は「非食(ひじき)」

と説いています。朝は軽め(0.5食)、昼は適量(1食)、夜は食べない(0食)という意味

です。

医学の父、ヒポクラテスの言葉にも、

「満腹が原因の病気は空腹によって治る」

「月に一度断食をすれば病気にならない」

というものがあります。

現代と比べてそんなに食べ物が豊富でなかったと考えられる約2500年も昔から、

食べ過ぎはカラダに良くない、病気を招くということが分かっていたのですね。


食事を口で味わうのはほんの20~30分ぐらいのことですが、食べた物はその後、

胃、小腸、大腸と、消化・吸収しながら運ばれます。

食べ物にもよりますが、胃では3~4時間、小腸は約8時間、大腸から便となって

排泄されるまでには24時間以上かかります。

ということは、3食しっかり食べていると、胃腸は休むことなくずっと働かされ続けて

いることになります。これはカラダにとって大仕事、かなりの負担になります。

たまには胃腸を休ませてあげることも必要ですよね。


「食事の時間が来たから、それほどお腹が空いていないけど食べておこう」や、

美味しそうなものを目にしたから、お菓子をすすめられたから、他の人も食べるから、

残すともったいないから、などの理由で食べてばかりいると、間違いなく食べ過ぎに

なります。

食べ過ぎは、糖尿病をはじめ、様々な生活習慣病の原因にもなります。

まずは「しっかり空腹を感じてから食べる」、これを意識してみましょう。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

最近、「断食」や「ファスティング」という言葉をよく聞くようになりました。

やはり食べ過ぎで病気になったり体調を崩したりしている現代人には、食べない時間が

必要なのでしょう。

来週は、空腹の時間を作ることで得られるメリットについてお伝えしようと思います。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜


【4月の養生(4)『大人達への失望』 】4/25配信メルマガ#41

一昨日の土曜日、日野市の高幡不動駅近くで、丸本大仁(まるもと はるひと)くんの

お話会があり、参加してきました。

丸本大仁くん、ご存知ですか?

コロナ騒動のおかしさに気付き、ノーワクチン、ノーマスクなどの活動をしている仲間

たちの間ではかなりの有名人ですが、ほとんどの方が初めて聞くお名前ではないかと

思います。

ハルヒトくんは、こないだの3月に中学を卒業したばかりの15歳の青年です。

中学在学中に『大人達への失望』という本を執筆し、出版されました。

中1の終わり頃にコロナ騒動が始まり、休校措置を挟んで中2に進級、6月に学校が

再開されるとマスクを強要されました。ハルヒトくんはかなり初期からテレビ報道の

おかしさに気付いており、マスクを強要してくる先生方に対してレポートをまとめて

提出しました。英語、数学、理科、社会、それぞれの専門性を活かして、どうしてこの

コロナ騒動を考えないのか。政治との関連性、ウィルスと細菌の違い、マスクの効果、

インフルエンザとの数字の比較、英語が得意なら海外の論文を原文のまま読めるかも

しれない。こういうことを授業で取り上げてみんなで考えてみたらいい。コロナのこと

だけでなく、歴史を調べ見てみると学べることがたくさんある。

しかし先生方はハルヒトくんのレポートに回答するでもなく放置。きっと答えられな

かったのでしょう。

それならこのレポートを同級生にコピーして配っていいかと聞いたら、上の言っている

ことと違うからそれはできないと言われたそうです。ひどすぎる!!

ふた言目には「マニュアルに沿って…」と言うばかりで自分の頭で考えない教師から

学ぶことは何もないと思い、ハルヒトくんは自ら学校をやめました。捨てました。

その他の様々な出来事や、たくさんのすばらしい大人との出会い、ハルヒトくんの考え

などはぜひ本書を手にとっていただきたいのですが、本当に14~15歳でよくここまで

調べ、考え、行動できるなぁ!と感動すらしました。

昨日のお話会も、自分でパソコンで資料を作り、原稿もなしで、理論的にかつ誰にでも

分かりやすく面白く話してくれました。本当に素晴らしかったです。

私も、学校での子どもたちへのマスクの強要を見ていて虐待だと感じています。

マスクは有害だと警鐘を鳴らしている医師もたくさんいます。

「主体的に考えられる子になって欲しい」と言う割に、先生自身は上に従っている人

ばかり。文科省や教育委員会から出されている「衛生管理マニュアル」に従うことが

最も大事なことになっています。

テレビや新聞で言っているから、偉い専門家が言っているから、皆がやっているから、

ではなく、自分で考えて調べて行動したいものです。

特に日本人は協調性、右に倣え、上に従う、同調圧力などが強い国民ですので、常に

自分で考えて調べてみないとあっという間に流されます。

自分も今回のコロナ騒動で多くのことに気付けました。たくさんの出会いもありました。

いま世の中で起こっていること、俯瞰して広い視野で見てみると様々なことが繋がって

います。

すべて善悪では片付けられないですが、とにかく子どもたち孫たちへと繋いでいける

ように、自分ができることをやっていこうと思います。

◎大人達への失望 -僕は中学校へ通うのをやめた-

  丸本大仁 著 ヒカルランド(2022年2月発売)

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お読みいただきありがとうございました。

今週は養生の話ではありませんでしたが、素晴らしいお話が聴けたのでシェアさせて

いただきました。

私は最近、ノーマスクで過ごしています。気温も上がってきて暑いですしね。

電車に乗ってもお店に入っても、ほとんど誰にも何も言われません。

でも子どもたちは暑くても外すことを許されない。おかしいです。

もうマスク生活3年目。ほぼ100%の人がマスクをしているのに感染が収まっていない

ということは、マスクに効果がないということの証明ですね。

そもそもウィルスをゼロにすることはできませんが…

と、いろいろ言い始めるとまた長くなってしまうので(笑)、今日はこの辺で。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜