【8月の養生(5)たまには風邪をひくのも悪くない?!】8/30メルマガ#9

(5)たまには風邪をひくのも悪くない?!

早いもので8月ももう明日で終わりですね。

皆さんはどんな夏を過ごされましたか?

賛否両論あった東京オリンピックも無観客での開催となりましたが、日本は連日の

メダルラッシュで過去最多のメダル数を獲得し、盛り上がったように思います。

しかし一方で、新型コロナウィルスの新規感染者数(本当はPCR検査陽性者と感染者

は違うのですが…)は過去最高を更新し続け、テレビのニュースやワイドショーでは

毎日のように外出自粛の呼びかけ、ワクチン接種の推奨、変異株の割合の増加、重症者

の増加、医療崩壊の危機などを報道し続けていました。


我が家はこの夏、数年ぶりに家族全員で順番に風邪をひき体調を崩してしまいました。

私自身も熱が出てカラダがとてもしんどかったのですが、発熱もだるさも鼻水も痰も、

すべてカラダのデトックス、不要なものを出し、カラダを修復している反応なんだなぁ

と思うようになりました。するとしんどい風邪症状も、ありがたいものにさえ感じてき

ます(笑)。このように思えるようになったのも、漢方養生学®に出会えたお陰です。


以前の私は、子どもが体調を崩すとすぐに小児科に連れていき、なるべく症状が軽く

なるように薬を処方してもらって飲ませていました。薬剤師なので薬の効能効果はよく

分かっています。鼻水がひどいときはこの薬、咳がひどいときはこの薬と、症状に

合わせて使っていました。

しかし病院で処方される薬は基本的には対症療法、ほとんどが一時的に症状を抑える、

軽くするものでしかありません。

薬(西洋薬)がすべて悪いとは言いませんし、症状がひどい時には薬を服用してつらい

症状を和らげてあげることも必要かもしれません。

でも薬で症状を和らげている間に、必ず養生しなくてはなりません。病気を治すのは薬

ではなく、自分自身なのです。自分の持っている治す力、自然治癒力、免疫力、それで

治すのです。ただ薬を飲んでいれば良いわけではありません。

ウィルスが侵入して風邪症状が出るのは、自分の免疫力の低下や、カラダの(陰陽の)

バランスが崩れている、というサインでもあります。

体調が悪いときはあまり食べずに、まずはゆっくり休養を取ってカラダを休めることが

大切です。

このように考えられるようになってから、自分や家族が体調を崩しても落ち着いて対処

できるようになり、病院のお世話になることはほぼなくなりました。


漢方養生学®には、日本の先人の知恵を活かした健康法がたくさん詰まっています。

たくさんの人に漢方養生学®を知って学んでいただき、具体的な対処法を知ってぜひ

役立ててほしいと思います。

(※症状がどんどん悪化している、急激に悪化している、意識が朦朧としている、呼吸

困難、水分が摂れない、尿が出ないなどの症状がある場合はすぐに受診してください)

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お読みいただきありがとうございました。

9月に入ってもまだまだ残暑の厳しい日が続きますが、そろそろ秋に向けて体調を

整えていきましょう。

次回からは秋に向けての養生をお伝えしていきます。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【8月の養生(4) 夏バテしていませんか?】8/23配信メルマガ#8

(4)   夏バテしていませんか?

お盆を過ぎて8月も後半になってくると、そろそろ夏の疲れが出てきて、

夏バテかなぁと感じている人もいるのではないでしょうか。

冷房の効いた室内と猛暑の屋外との寒暖差で自律神経が乱れてしまっている、

冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎで胃腸が弱っている、

睡眠不足が続いていて疲れやすい、

など、心身に不調は出ていませんか?


かつては夏バテといえば暑さで体力を消耗し、食欲が落ちてぐったりする状態でしたが、

現代は、冷房によるカラダの冷え、冷飲食や水分の摂り過ぎによる

胃腸の働きの低下が夏バテの原因として多いように感じます。

気温が高く暑い夏ですが、人工的な冷えに一番気をつけなければならない季節ですね。


まず、疲れやだるさがある、日中も眠気が出てしまうという人は

しっかり睡眠をとってカラダを休めましょう。夏は「遅寝早起き」にしましょうと

お伝えしましたが、疲れているときはやはり睡眠はとても大事です。

夜はだらだらと起きていないで早く寝る。

以前のメルマガでも書きましたが、ポイントをおさえて昼寝をするのもオススメです。

また、シャワーで済ませるのではなく、ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かるのもとても

良いですね。お風呂はカラダを清潔にする目的だけでなく、血管が広がることで 

血行を良くしたり、新陳代謝が高まり老廃物の排泄も促してくれます。ぬるめのお湯に浸かる

ことで副交感神経が優位になるのでリラックス効果も期待でき、冷房で冷えたカラダを

中から温めてくれます。寝付きを良くするには、就寝する1~2時間前に入浴すると

良いでしょう。

寝る直前までスマホやパソコンなどを見てブルーライトを浴びていると、

交感神経が刺激され、睡眠の質が低下してしまいますので、これも気をつけたいですね。

昼間の活動量が少なかったり、あまり太陽を浴びていなかったりすると、夜もぐっすり

眠れません。日中ある程度カラダを動かすことも、良い睡眠には必要です。


胃腸の不調が出ている人は、まず温かく消化の良いものを食べるようにしましょう。

温かいスープやお味噌汁なども良いですね。

無理してたくさん食べる必要はありませんので、胃もたれせず、食後眠くならない程度の量を、 

よく噛んでゆっくりと食べることを意識しましょう。

食欲が出ないと喉越しの良い冷たい麺類などが多くなってしまいますが、 

冷たいものは胃腸に負担をかけ、さらに働きを弱めてしまいます 。 

旬の夏野菜は夏にオススメですが、冷えている人が食べると

余計にカラダや胃腸を冷やしてしまいます 。そのようなときは、

カラダを温める作用のある(温熱性の)食材も取り入れると良いでしょう。

ご自身の生活環境、職場環境、体調などを考慮して、今の自分にとって必要なもの

選べると良いですね。

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今回もお読みいただきありがとうございました。

メルマガの感想をいただけると、とても励みになります!

またご自身やまわりの方の体験談などをシェアしていただけるととても嬉しいです。

ぜひ事務局宛に送ってくださいね。 これからもよろしくおねがいします。

次回もお楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【8月の養生(3)汗かいてますか?】8/16配信メルマガ#7

(3) 汗かいていますか?

現代は、日常的にエアコンの効いた部屋で過ごしていたり、

普段から運動不足だったりして、あまり汗をかかない人も多いかもしれません。

また、汗をかくとニオイが気になる、お化粧が崩れる、汗ジミができてしまう…などと、

汗をかきたくないと思っている人もいるのではないでしょうか。


そもそも 汗は上がった体温を下げるために出るもので、 

カラダの表面で蒸発し、気化熱によって体温を下げます。

しかし、普段から汗をかいていないと汗腺の働きが鈍ってしまい、

急に気温が上がったときや運動をしたときに汗をかきにくく、

カラダに熱がこもってしまい熱中症のリスクも高まります。

汗をかくことは暑い夏を元気に乗り切るためにとても大切です。


体温調節のために出る「いい汗」は本来、水のようにサラサラしていて蒸発も早く、

ニオイもほとんどしないのが特徴です。

汗腺には、濃い汗からミネラル分を再吸収してサラッとした水のような汗にする働きがあります。

しかし、一気に大量の汗をかいたり、汗腺の機能が衰えていたりすると、

再吸収が追いつかず、塩分濃度の高いベタベタした「悪い汗」になってしまいます。

大量にかく汗からはたくさんの塩分が失われますし、ベタベタした汗は蒸発しづらく

体温を下げる役割を果たせないばかりか、 雑菌が繁殖して嫌なニオイの原因にもなってしまいます。

なので「いい汗」にするためには日頃から汗腺を鍛えておくことが大切です。


では汗腺を鍛えるにはどうしたら良いでしょうか。

まずは運動! カラダを動かして汗をかきましょう。

運動の習慣のない人はウォーキングやストレッチなどの軽いものから始めてください。

あまり激しい運動ではなく、適度な有酸素運動を続けるのが良いですね。

はじめはあまり汗をかけなかったり、ベタついた汗が出てくるかもしれませんが、

続けることでだんだんと「いい汗」に変わってきます。


そしてぬるめのお風呂に少し長めの時間ゆっくりつかることや、 熱めの足湯も効果的

言われています。

このとき、お風呂上がりにいきなりエアコンで冷やさないように気をつけましょう。

うちわで扇ぐ程度にして、自然に汗が引くのを待ちます。

「いい汗」は皮脂と混ざり合って皮脂膜を作り、お肌の潤いを保つ保湿効果もありますし、

乾燥を防いで病原体からカラダを守る働きもあります。


汗をかくとココロもカラダもスッキリしますよね!

カラダを動かして汗をかくことで、自律神経も整い、良い睡眠にも繋がります。

不快だからといって汗をかかない生活をするのではなく、

「いい汗」をしっかりかいて爽やかに夏を過ごしましょう!

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お読みいただきありがとうございました。

次回は「夏バテしていませんか?」というテーマでお送りします。

お楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【8月の養生(2)海に行く?山に行く?】8/9配信メルマガ#6

なかなかお出かけや旅行がしづらい状況が続いていますが、

人混みを避けて自然の中へ 出かけていくのは密になる心配もないですし

良いのではないでしょうか。

さてこの夏、出かけるとしたら、 海と山、どちらに行きたい気分ですか?


皆さんご存知だと思いますが、「陰陽論」という東洋思想があります。

この世のものはすべて陰陽のふたつに分けられ、陰と陽は正反対の性質を持ちますが、

対立しながらも、常にお互いが転化したりバランスを変えたりしながら共存しています。

例えば、太陽 ( 陽 ) と月 ( 陰 ) 、天と地、昼と夜、外と内、熱と寒、動と静、などですね。


人間のカラダの中でも同様で、カラダの各部位や組織、生理機能も

陰陽に当てはめることができます。

東洋医学では、人体を構成し生命を維持する基本要素を、

「気」「 血」「津液」「精」と考えますが、これらを陰陽に分けると

「気」は陽、「血」「津液」「精」は陰 となります。

( 気=生命活動を維持するエネルギー、活動を活発化させる機能や働き )


漢方養生学的に海と山を陰陽で考えると、海は波があり動きがあるので陽、

山は動かず静なので陰と捉えます。

なので、 気=陽が足りない人は海へ、気が旺盛な人は少し静めるためにも

山へ行くこと をオススメしています。


ですが、あまり元気がない人は山に行った方が気持ちが落ち着いたり、

反対に元気が有り余っている人は海に行きたくなったりして、

自然に同調してより静かになったり、テンションが上がり過ぎてしまったり、

ということがよくあります。


同じ海でも、凪のとき ( 陰 ) と波が荒いとき ( 陽 ) でも違いますし 、

朝日 ( 陽 ) を見るか夕日 ( 陰 ) を見るかでも変わってきます。

山でも、滝のように動きがあったりするとまた静かな山の中とは違いますね 。


元気が足りないと感じる人は海に行くことをオススメしますが、

真夏の太陽がギラギラした海に行くことを想像するだけで疲れてしまう…という人は、

まずは朝日を浴びる ところから始めてみてください。

太陽のパワーはすごいです! 元気をもらえますよ。


自分が 陰に傾いていたら ( 陽が不足していたら ) 陽を補う、

陽に傾いていたら ( 陰が不足 していたら ) 陰を補うようにすると、

中庸=陰陽のバランスが取れている状態 に近付けることができます。

ぜひ意識してみてくださいね。

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お読みいただきありがとうございました。

次回は「汗かいていますか?」というテーマでお送りします。

お楽しみに!


漢方養生アドバイザー   ®    吉澤茜

【8月の養生(1)夏はスタミナ!…じゃない!】8/2配信メルマガ#5

「スタミナメニューで暑い夏を乗り切ろう!」

「モリモリ食べて夏バテ予防!」

「暑いときこそしっかり食べてスタミナをつけよう!」


夏になると、このような謳い文句で、 焼肉などの ガッツリ系のメニューを紹介している

宣伝や記事をよく見かけますが、果たして本当でしょうか??


まず、 暑くなると食欲が落ちるのは、 人間のカラダの反応として普通のこと です。

気温が高ければ、カラダにとってカロリー(熱量) はそれほど必要なくなるので、

食べる必要がない、つまり食欲は落ちます。

ですので、 食欲がないところに無理してスタミナ料理を食べるのは 、

カラダにとって 不自然ですし、食べる必要はない のです。


しかし、今は エアコンで冷やして涼しい状態を作って、

夏でもたくさん食べている人が たくさんいます 

涼しくなれば食欲も湧きますし、 スタミナ料理も美味しく食べられますよね。


そして、焼肉や味の濃いもの、こってりしたもの、 辛いものなどを食べると、

カラダが 暑くなり、喉も渇きます。

すると冷たいビールなどの飲み物がより美味しく感じ、 ついガブガブ飲んでしまいます。

さらにエアコンの温度も下げて、 カラダの外側からも冷やしてしまうことになります。

これを繰り返していれば当然胃腸は疲れて弱ってきますし、 夏バテへと繋がりますね。


夏にオススメの食材は先週のメルマガでもお伝えしましたが、

・カラダの熱を冷ましてくれる寒涼性のもの

・汗で失った水分を補って、カラダを潤してくれるもの

・むくみが気になるときは、 カラダの余分な水分や湿気を取り除いてくれるもの

などが良いですね。

ときにはスタミナ料理もいいですが、 カラダも胃腸も元気なときに 、たまに食べる、

程度にしましょう。


暑いときはさっぱりとしたそうめんなどが多くなると思いますが、

そのもの自体が冷たいと、ダイレクトに胃腸を冷やしてしまう ので、

そういうときは 「薬味」をうまく 使いましょう。

薬味としてよく使われる、 ネギ・しょうが・大葉・ミョウガ・ ニンニク・わさび 等は、

カラダを温める性質(温熱性) で、 胃腸の冷えを和らげてくれます。

薬味で陰陽のバランスをとる。まさに先人の知恵ですね!

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お読みいただきありがとうございました。

昔の人が当たり前にやっていたことの中に、 健康に生きるヒントが

たくさん詰まって います。ぜひ毎日の生活に取り入れて実践してくださいね。

次回もお楽しみに!


漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

冷奴に温性の薬味を合わせて食べることで胃腸の冷えを和らげることができます。

7月28日(水)漢方養生塾開催しました!

前半は「夏の気温と体温」、後半は「夏の養生」についてお話させていただきました。

夏は体温と気温の差がないため、カロリー(熱量)を必要としません。

食欲もなくなり、食べる量が減るので胃腸を休めて、体のメンテナンスをする季節です。

夏の養生を実践し、冬に傷ついた体を修復して次の季節に備えましょう♪