(5)たまには風邪をひくのも悪くない?!
早いもので8月ももう明日で終わりですね。
皆さんはどんな夏を過ごされましたか?
賛否両論あった東京オリンピックも無観客での開催となりましたが、日本は連日の
メダルラッシュで過去最多のメダル数を獲得し、盛り上がったように思います。
しかし一方で、新型コロナウィルスの新規感染者数(本当はPCR検査陽性者と感染者
は違うのですが…)は過去最高を更新し続け、テレビのニュースやワイドショーでは
毎日のように外出自粛の呼びかけ、ワクチン接種の推奨、変異株の割合の増加、重症者
の増加、医療崩壊の危機などを報道し続けていました。
我が家はこの夏、数年ぶりに家族全員で順番に風邪をひき体調を崩してしまいました。
私自身も熱が出てカラダがとてもしんどかったのですが、発熱もだるさも鼻水も痰も、
すべてカラダのデトックス、不要なものを出し、カラダを修復している反応なんだなぁ
と思うようになりました。するとしんどい風邪症状も、ありがたいものにさえ感じてき
ます(笑)。このように思えるようになったのも、漢方養生学®に出会えたお陰です。
以前の私は、子どもが体調を崩すとすぐに小児科に連れていき、なるべく症状が軽く
なるように薬を処方してもらって飲ませていました。薬剤師なので薬の効能効果はよく
分かっています。鼻水がひどいときはこの薬、咳がひどいときはこの薬と、症状に
合わせて使っていました。
しかし病院で処方される薬は基本的には対症療法、ほとんどが一時的に症状を抑える、
軽くするものでしかありません。
薬(西洋薬)がすべて悪いとは言いませんし、症状がひどい時には薬を服用してつらい
症状を和らげてあげることも必要かもしれません。
でも薬で症状を和らげている間に、必ず養生しなくてはなりません。病気を治すのは薬
ではなく、自分自身なのです。自分の持っている治す力、自然治癒力、免疫力、それで
治すのです。ただ薬を飲んでいれば良いわけではありません。
ウィルスが侵入して風邪症状が出るのは、自分の免疫力の低下や、カラダの(陰陽の)
バランスが崩れている、というサインでもあります。
体調が悪いときはあまり食べずに、まずはゆっくり休養を取ってカラダを休めることが
大切です。
このように考えられるようになってから、自分や家族が体調を崩しても落ち着いて対処
できるようになり、病院のお世話になることはほぼなくなりました。
漢方養生学®には、日本の先人の知恵を活かした健康法がたくさん詰まっています。
たくさんの人に漢方養生学®を知って学んでいただき、具体的な対処法を知ってぜひ
役立ててほしいと思います。
(※症状がどんどん悪化している、急激に悪化している、意識が朦朧としている、呼吸
困難、水分が摂れない、尿が出ないなどの症状がある場合はすぐに受診してください)
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お読みいただきありがとうございました。
9月に入ってもまだまだ残暑の厳しい日が続きますが、そろそろ秋に向けて体調を
整えていきましょう。
次回からは秋に向けての養生をお伝えしていきます。
お楽しみに!
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜