今回は、夏の食事や、 水分のとり方についてお伝えしたいと思います。
まずは、寒い時期に比べて、 全体的な食事量を減らしましょう 。
そしてカラダに熱を与えるような、 肉類、白米、油、揚げ物、 炒め物なども減らしま しょう 。
冬は気温が低いため、 体温を維持するために食べた物を燃やしてエネルギーを生み出す必要があります。
しかし夏は、気温と体温の差がほとんど無くなってくるので、
カラダにとってはあまり カロリー(熱量)は必要なくなります 。
暑い時期に冬と同じように食べていると、過剰な熱でカラダが余計に暑く感じたり、
湿疹やアセモ、その他炎症の原因になったりもします 。
暑く感じればエアコンで冷やしたくなるし、 冷たい物も欲しくなってしまいますね。
冷やし過ぎが良くないのは前回までにお伝えした通りです。
その時季の 旬のもの をいただくのはとても良いですね。
きゅうり、トマト、冬瓜、なす、ゴーヤ、レタス、オクラ、 スイカ、メロンなど 、
夏に旬を迎える野菜や果物は、 カラダの熱を冷ましてくれるものが多いです。
また、昔からおやつに食べられている、 ところてんや葛餅、 わらび餅、水羊羹など も、
寒涼性の食材で、 カラダの余分な熱やむくみを取ってくれたり、 汗で失った水分を
補ってくれたりする働き がありますのでオススメです。
次に水分のとり方のポイントをお話します。
1 つ目は、 冷たいものを摂りすぎない ようにしましょう。
暑いとどうしても冷たいものが欲しくなりますが、 胃腸を冷やすと負担がかかり、
働きも悪くなってしまうので、 せっかく飲んだ水分の吸収も遅くなります。
できれば常温のもの、冷たくても井戸水程度の温度 (16~18℃ )が良いですね。
2 つ目は、 スポーツドリンクや経口補水液を摂り過ぎない ようにし ましょう。
テレビ CM などの影響もあり、 熱中症の予防にスポーツドリンクや経口補水液を、
水代わりに飲んでいる方もいると聞きますが、 市販されているスポーツドリンクなどは
かなり糖分が多いです。 水代わりに飲んでいたら糖分の摂りすぎで すし血もドロドロに
なってしまいます 。
炎天下での肉体労働やスポーツをされる方には必要かもしれません が、
それほど激しい活動をしない方には必要ないでしょう。
3 つ目は、 こまめに摂る ようにしましょう。
飲んだ水が体内に行き渡るまでに約 20 分かかるので、 少しずつ頻繁に飲んだほうが効果的です。
一気にガブガブ飲むのは、 水分の摂りすぎになってしまうこともあります。
「 常温のものをこまめに摂る 」ようにしましょう。
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お読みいただきありがとうございました。
養生の知恵を生活に活かし、夏を元気に楽しく過ごしましょう!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜