【4月の養生(3)逍遙、発散できていますか? 】4/18配信メルマガ#40

自律神経をコントロールしている「肝」はストレスに弱いので、ストレスを溜め込ま

ないように、春は特に「逍遙」としましょうと毎週お伝えしています。

「肝は逍遙を好む」ですね。

皆さんはお休みの日、どんな風に過ごしていますか?


女性のストレス解消法でよく聞くもののひとつに、

「友達とおしゃべりしながら、美味しいものを食べたり飲んだりする!」

というのがあると思うのですが、皆さんいかがですか?

たしかに楽しくて、心が満たされますよね♪美味しいものを食べると幸せな氣持ちに

なりますし、氣のおけない仲間や友人とのおしゃべりは盛り上がって楽しいので私も

大好きです。

また他には、家でのんびり過ごす、平日の睡眠不足を取り戻すためにたくさん寝る、

エステやマッサージなどに行って日頃のカラダの疲れを癒す、などもよく聞きます。

でもこれ、本当に「逍遥」になっているのでしょうか?


おしゃべりしながら美味しいものを食べるというのは、心にとっては癒しになるかも

しれませんが、ずっと座っているだけなので、カラダにとっては全く発散になりません。

そしてたくさん食べたり飲んだリすることで、余計に胃腸や内臓に負担がかかったり、

巡りが悪くなって滞りを生む原因になるかもしれません。

また、たくさん寝たはずなのに、エステやマッサージに行って癒されたはずなのに、

疲れが取れていない、という経験もありませんか。

これはどちらも、自律神経が癒されていないことが原因です。


自律神経は、もう皆さんご存知だと思いますが、眠っている間も24時間365日休む

ことなく働き続けてくれている、生命を維持するために必要な機能ですね。

心臓を動かしたり、血圧や血糖値を調節したり、呼吸をしたり、他にも胃腸の働きや

体温調節なども自律神経の働きによるものです。

自律神経は、生まれた時から働いている、最も動物的な機能と言えます。

人間は高等動物として、成長する過程で様々な知識や社会性を身につけていきます。

脳の前頭前野が発達すると、動物的要素が減少していきます。

社会性や人間性を維持する傾向が強くなるとストレスとなり、自律神経の失調が起こり、

精神的にも肉体的にも様々な不調や症状が現れます。(野生動物には、自律神経失調は

起こりません。)


これを改善するには、自律神経を癒すことが重要です。

では、自律神経を癒すにはどうしたらよいでしょう。

それはずばり、野生動物に戻ることです。


海へ行く、山へ行く、魚をとる、野草をとる、自然の中でカラダを動かす、相手と戦う

スポーツをする(ただし集団で社会性を要求されるものは避ける)など、自然に接して

動物的な行動や環境で過ごすことで自律神経を解放し、癒すことができます。

このような逍遙法が自律神経のリズムとバランスを整え、様々なストレスを抱える

現代人が元氣を取り戻すのに必要です。

自律神経が整うと、ごはんも美味しくなり、仕事や学校に行くのも前向きな氣持ちに

なり、自分の能力が十分に発揮できるようになり、毎日が楽しく過ごせるようになり

ます。

日々疲れている方はいま一度、ご自身の逍遙法について考えてみてくださいね。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

日本人、現代人は真面目な人が多く、毎日遅くまで仕事や勉強をしている人も多いです。

肝のために遊びましょう!と言っても、遊び方がわからない、趣味がない、何をやったら

良いか分からない、という人も意外とたくさんいます。

毎日忙しくて…という方も、昔好きだったことや楽しいと感じたことをぜひ思い出して

みてください。

できれば家にこもってすることじゃなくて、外に出てやれることだといいですね。

自律神経を解放し癒すことが逍遙ですよ。


漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【4月の養生(2) 五月病にならないように】4/11配信メルマガ#39

初夏のような陽気が続いていますね。

3週間前には雪が降っていたのに、もう半袖で過ごせるぐらいです。

夏至に向かって太陽はますます高くなり、力強く照りつけます。

自然界の氣はどんどん上がっていきますが、皆さんの氣はどうですか?

自然界の氣についていっていますか?


現代人はやはり氣が低い人が多いです。

デスクワークやリモートワークで一日中ほぼ室内で過ごす人も多いでしょうし、

意識して運動したりカラダを動かしたりしないと、すぐに運動不足になります。

太陽がどんどん高くなりエネルギーも増していくのに、自分の氣が低いままだと

自然界の氣とのギャップから、余計に外に出るのがしんどくなってしまいます。


五月病とは、

新年度から約1ヶ月が経過し、新しい環境で緊張が続いたり頑張りすぎたりして、

疲労やストレスが溜まりゴールデンウィーク明け頃に現れる、なんとなく体調が悪い、

学校や会社に行きたくない、やる気が出ない、などの軽いうつ症状のことです。

以前は若い新社会人に多く見られていましたが、現在は中高年の人にも増加しています。

これは現代人の氣の低さが原因です。


そうならないためにも、今のうちからしっかり太陽の光を浴び、カラダを動かして氣を

上げていきましょう。

休みの日は家でのんびり過ごすのもたまには良いですが、天気の良い日はどんどん外へ、

自然の中へ出かけていきましょう。

自然界の氣が旺盛になるにつれ、私たち人間の氣も上げていく。

これが五月病にならないための秘訣です。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

昔に比べ、小さいうちからメガネをかけている子が多いように感じます。

2年2ヶ月前からコロナ禍に突入し、2年前の初めての緊急事態宣言後は、メガネ屋

さんがとても混んでいたという話を聞きました。視力が低下し新しくメガネを作る人、

度が合わなくなって作り直す人がとても増えたようです。

「肝は目に開竅する」と言い、五行では目は肝と繋がっていると考えられています。

ストレスや制限が多く、様々なことが自由にできないと肝に負担がかかり、目にも症状

が現れます。

ちゃんとストレス発散して、たまには自然の中で遠くの景色をのんびり眺めるなど、

意識してみてくださいね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【4月の養生(1)春の養生】4/4配信メルマガ#38

先日、子どもたちと昭和記念公園に行ってきました。

たくさんの満開の桜は圧巻!

とても見応えがあり、他にもチューリップやスイセン、パンジー、ムスカリ等々、

様々な春の花が公園を彩っていました。

まさに陰から陽へ、すべての動植物が目覚め活動を始め、エネルギーを「内側に満たす」

から「外側へ発散」していく季節ですね。

外気がエネルギーに満ち溢れているように感じます。


しかし花粉もかなり浴びてしまったようで、途中から鼻水がひどかったです(苦笑)。

この日は気温が低く、強い北風も吹いていたので、冷えてしまったのかもしれません。

花粉症の養生の回でもお伝えしましたが、春先は寒暖差が大きく、冬のように寒い日も

突然やってくるので、冷えには気をつけないとならないですね。

公園の売店では、すでにかき氷が売っていました!

さすがにまだかき氷の季節ではないでしょう!と心の中でツッコミましたが、買って

いる人もちらほら見かけました。見ている方が寒くなります。

かき氷まではいかなくても、〇〇フラペチーノや氷入りの飲み物などを一年中飲んで

いる人もよく見かけますので、カラダの内側からも外側からも冷やさないように気を

つけましょう。


4月に入り、入学、就職、異動、引越など、新生活が始まった方もいるかもしれません。

環境の変化というのは、思っている以上に心身ともにストレスを与えます。

自律神経を調節している「肝」はストレスの影響を最も受けます。

「肝」は五行でいうと「木」の仲間です。

「木」の特徴的な性質は、昇発、条達、伸びやか。

肝は木のようにすくすくと上下に自由に伸びやかであることを好みます。

ですから制限があったり、押さえつけられたり、強いストレスを感じたりすると、肝の

疏泄機能がスムーズにいかなくなり、様々な症状があらわれます。

自律神経というのは、全身の心身の働きを調節していますから、肝がダメージを受ける

とあらゆる不調が現れる可能性があります。

しかし病院に行っても検査値に異常が現れなかったり、原因不明と言われたり、すぐに

解決しないこともしばしば。


「肝」にとって一番の薬は「逍遙とすること」、のんびり伸び伸び遊ぶことです。

休みの日には自然の中へ出かけていって、心もカラダもゆったりと伸びやかに過ごし

ましょう。たまにはスマホをオフにすることも必要かもしれません。

予定を詰め込みすぎず、時間にもゆとりを持つ。

服装も髪型も、きっちりタイトなものではなく、ゆったりしたものにする。

香りは気の巡りを良くしてくれますので、アロマやお香などで好きな香りを楽しんだり、

香りの良いハーブティーを飲むのもオススメです。

新年度は慌ただしいですが、そんなときこそゆとりを大切にしましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

自分自身は新年度になったからと言って特に生活に変化はないのですが、子どもたちの

進級、クラス替え、保護者会、家庭訪問などで、親の自分も落ち着かなくなります。

あとは新年度にもらってくる山のようなプリントや提出物に毎年溺れます(笑)。

新しい先生やクラスメイトに馴染むまで、子どもたち自身も気を遣って疲れたり、少し

不安定になったりしますので、そういう点でも気を遣います。

逍遙とすること、ゆとりを持つこと、私自身も意識して過ごしていきたいと思います。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【3月の養生(4)春の食養生】3/28配信メルマガ#37

満開の桜を見ると、テンションが上がり、とても幸せな、嬉しい気持ちになります。

桜は、日本人にとってやはり特別な花ですね。

皆さんお花見はされましたか?

まだ場所によっては制限があったりもしますが、陰から陽へと自然界の氣も変化する

春ですので、美しい桜を見ながら、ぜひどんどん氣を上げて行ってほしいと思います。


さて今週は、春の食養生というテーマで考えてみたいと思います。

先週まで「花粉症の養生」でもお伝えしましたが、まずは暖かくなる(気温が上がる

につれ、全体的な食事量を減らしていかなくてなりません。

そして、春は「解毒、デトックス」の季節です。

冬に溜め込んだ老廃物や余分なものをどんどん排泄していきましょう。

そのためには、苦味のあるものを積極的に摂ると良いです。

苦味のあるものは、「清熱解毒」と言って、カラダの熱を冷まし、デトックスしてくれる

作用があります。

春になると出てくる、山菜、木の芽、ふき、菜の花、たけのこ、うど、などがオススメ

です。

春野菜も様々出てきます。キャベツやグリンピース、さやえんどう、アスパラガスなど、

肉や油ものは減らして、緑の野菜を増やしましょう。


また、五行色体表を見ると、春と関わりが深いのは五臓だと「肝」、五味だと「酸」

なっています。

「肝」は疏泄(代謝・排泄)をおこなうところで、解毒の働きもしてくれています。

春は肝の働きを高めることも大切です。

適度に酸味のあるものを摂ることで、肝の働きを助け補ってくれます。

旬のイチゴや、オレンジやグレープフルーツなどの他、紅茶をレモンティーにしたり、

揚げ物にレモンを絞ったり、また、はちみつレモンなども良いですね。

柑橘類は香りがよく、氣の巡りも良くしてくれますので、ぜひ取り入れてみてください。

(ただし、過ぎたるは及ばざるが如し、どんなものも摂り過ぎは良くありませんので、

バランスを考えましょう)


最後に、春に特に要注意の食材があります。

エビ・カニ・イカ・ニラ・ソバ

これらは、もともとアレルギーではない人も、この時期に食べると、じんましんなどの

アレルギー症状が出ることがあるそうなので気をつけましょう。

組み合わせていくつか同時に食べるとより出やすいようです。

アレルギー体質の人は、特に気をつけましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

冬眠から覚めた熊がまず食べるのが、「ふきのとう」だそうです。

野生動物は本能で分かっているのですね。

子どもの頃は美味しく感じなかった苦味も、歳を重ねるごとに美味しく感じるように

なりました。

旬の食材を取り入れながら、美味しく楽しくデトックスしていきましょう。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

ふきのとう

【3月の養生(3)花粉症は養生で改善できる③】3/21配信メルマガ#36

春は三寒四温と言われますが、まさにそんな気候が続いていますね。

半袖で過ごせるぐらいの陽気になったと思ったら、真冬のような寒さに逆戻り。

朝晩の気温差も大きいですし、体調管理が一番難しい季節ですね。

昨日が暖かかったからと薄着で出かけてしまってとても寒い思いをしたなんて話も

聞きます。必ず天気予報をチェックしてから服装を決めましょう。


先週のメルマガでは、花粉症に関する養生について、

冷やさないことと、食べ過ぎに気をつけること(量を減らすだけでなく、食べ方や内容に

も気をつけること)をお伝えしました。

花粉症の症状が出ている方は実践してみましたか?

そして何か変化を感じましたか?

いつもお伝えしていますが、養生は実践しないと意味がありません。

やってみて変化を感じて、改善しなかったらまた別の方法を試してみる。

何を食べたら悪化するのか、どんなことをしたら改善するのか。

いろいろな方法を試して、自分に合った養生法を見つけていってください。


さて、花粉症に関して、他に気をつけるポイントとしては、

自律神経のリズムをしっかり作り、自律神経のバランスを適正に保つ、ということです。

赤白の漢方養生学のテキストをお持ちの方は12ページのグラフを見てください。

この健康リズムラインのように、しっかりメリハリがついたリズムができていますか?

不調リズムラインのようになっていませんか?

免疫反応も交感神経と副交感神経のバランスです。

どちらに偏りすぎても、免疫不全、免疫過剰になってしまい、良くありません。

その都度、適正に自律神経のバランスが取れていることが大事です。

自律神経のリズムとバランスを意識して過ごしましょう。


花粉症の症状がひどいと家にこもりがちになりますが、副交感神経が優位すぎる状態が

続くと、アレルギー症状がひどくなります。

特に朝の過ごし方は重要です。早起きをして朝日を浴び、散歩や軽い運動などをして

交感神経を立ち上げやすくしましょう。日中もできるだけ活動的に過ごしてください。


そして最後に、アレルギー症状はやはり腸内環境と深く関わっていますね。

五行論でも、肺と大腸は表裏の関係。何千年も昔から経験的に分かっていたのですね。

腸内環境のことに関しては、昨年10月、第4週目のメルマガでお伝えしましたので、

よろしければ読み返してみてください。


今の自分の状態を観察しながら、ひとつずつ養生を実践していってください。

だんだんと薬なしで過ごせるぐらいに改善していきますよ!

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今週もお読みいただきありがとうございました。

私自身がひどい花粉症だったのが、今は薬を飲まず、養生で対応できるようになった

ので、お伝えしたいことがたくさんあり、3週に渡って花粉症やアレルギーについての

内容になりました。

花粉症ではない方にとってはそれほど興味がない話だったかもしれませんが、花粉症は

今や国民病。

たくさんの方がつらい症状と付き合っていると思いますので、ぜひアドバイザーの

皆さんから、養生で改善できることをお伝えしていただけたらと思います。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【3月の養生(2)花粉症は養生で改善できる②】3/14配信メルマガ#35

だいぶ気温も上がり、花粉の飛散量がピークを迎えていますね。

花粉症の皆さん、症状は出ていますか?

私は日々、花粉を感じています(苦笑)。

日によって症状も様々変化します。

やはり不養生してしまうとひどくなりますし、どんなものを食べたかによってもかなり

影響を受けるのを実感します。

先週のメルマガでは、花粉がカラダのバランスが崩れていることを教えてくれている、

薬に頼るのではなく養生で症状を軽くしましょうということをお伝えしました。

では具体的にどんな養生をしていったら良いか、考えてみましょう。


まずひとつめ。

花粉症のときは、透明で薄くて水っぽい鼻水が大量に出る、という方も多いのではない

でしょうか。

この「薄くて水っぽい鼻水」というのは、寒熱でいうと「寒」の状態ですね。

五行で見ると、鼻は「金」の仲間、肺と繋がっていると考えられます。

すなわち、このような症状がある場合は肺が冷えているというサインです。

冬でも冷たいものを飲んだり食べたりしてカラダの内側から冷えている、暖かくなり

薄着をして冷やしてしまっているなど思い当たることはありませんか。

暖かくなると冷たいものが欲しくなったり、薄着をして春のファッションを楽しみたく

なりますが、春は三寒四温、急に気温が下がることもありますし、まだ冷たい風も

吹いています。飲み物は温かいものにして、首元などはストールを巻くなどして特に

冷やさないように気をつけましょう。

また、寒い、冷えていると感じたら、自らカラダを動かして、筋肉を使ってカラダの

内側から温まりましょう。


次にふたつめとして、目や目の周り、皮膚の痒みがひどい方も多いでしょう。

「小熱則痒」という言葉がありますが、痒みというのは熱が原因です。

カラダに余分な熱がこもっている、陰(カラダの潤い)が不足しているなどの場合に痒み

が悪化します。

余分な熱は、食べ過ぎが原因です。気温が上がってきたら、食べる量を減らさなくては

ならないのに、冬と同じように食べていては食べ過ぎです。

カロリー=熱量。

痒みというサインを出して、カロリーオーバーですよ、と教えてくれているのです。

ベタベタした目やにが増える、鼻水や痰が増える、これらも食べ過ぎのサインです。

そんなときは、

腹七分を心がける

時間が来たからではなく、しっかり空腹を感じてから食べる

よく噛んでゆっくり食べる

肉・米・油・砂糖・濃厚なものは減らし、野菜や苦味のあるもの(熱を冷ます)を摂る

刺激物はなるべく控える

など、食べる量だけでなく、食べ方や内容にも気をつけましょう。

食事は毎日のことですし、とても大事です。

食べる物を見直すだけで、全然症状が違いますよ!

(次週へ続きます)

 
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今週もお読みいただきありがとうございました。

冷えには一年中気をつけてほしいですが、冬から春への季節の変わり目は毛穴も緩み、

寒邪や風邪が侵入しやすくなりますので一番気をつけるべき季節です。いきなり薄着に

なるのではなく、寒暖差も大きいですので気温に対応できるようにしておきましょう。

また、食べ過ぎが確実に花粉症を悪化させるというのは、私自身が実体験済みです。

症状がひどい方は、薬を飲んで症状を抑えてたくさん食べ続けるのではなく、まずは

食べる量を減らしてみてください。本当に変わります。症状が軽くなります。

養生は実践あるのみです!

花粉症の話、次週へ続きます。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【3月の養生(1)花粉症は養生で改善できる①】3/7配信メルマガ#34

先週から気温が上昇し、日中は春の陽気ですね。

花粉症の方は、症状が出始めたのではないですか?

私はちょうど先週の月曜日から花粉を感じるようになりました。

もともとひどい花粉症で薬に頼りまくっていた私は、不養生しているとすぐに症状が

出てきます。

今回も、はじめの数日は鼻水がたくさん出てきて、2~3日後にはひどい目のかゆみも。

喉は少しイガイガしてかゆいような感じがあり、大量の鼻水のせいか、頭もなんとなく

ぼんやりしてきます。

数年前の自分だったら、すぐに病院に行って抗アレルギー剤を処方してもらっていた

でしょう。アレルギーだから仕方ない、薬でなんとかしよう、という考えでしたので。

しかし小野満先生に出会って、漢方養生学に出会って、180度変わりました。


花粉やウィルスが悪いわけではない。

花粉やウィルスは教えてくれているのだ。

「あなたのカラダのバランスが崩れていますよ」って。


何か症状が出たら、自分の生活を振り返るチャンスです!

・食べ過ぎていないかな

・冷えていないかな

・運動不足じゃないかな

・睡眠不足じゃないかな

・ストレスが溜まっていないかな

・腸内環境は乱れていないかな

・自律神経のリズムがちゃんと整っているかな


ひとつずつ原因を考えて養生していくと、薬に頼らずに症状が楽になっていきます。

人間のカラダって、本当にすごいなぁと実感します。

自分の免疫がしっかり働いてくれていたら、ウィルスが入ってきてもちゃんと対応して

くれますし、花粉にだって過剰に反応しなくなります。


バランスが崩れた状態で放置しておくと、気付かないうちに大きな病気へと繋がって

いく可能性があります。

でも小さな崩れの状態で養生すれば、元に戻せます。

花粉やウィルスが教えてくれているのです。養生しなさいよ、と。


鼻水も目のかゆみもすべてカラダからのサイン、カラダからの声です

ここで薬に頼って症状を抑えてしまうと、カラダの声が聞こえなくなってしまいます。

症状が消えて楽になると養生しなくなります。

ですから薬とはうまく付き合わないとなりません。

薬を使う場合も必ず養生しましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

養生はお金もかからずにすぐにできることばかりです。

その考え方のベースとして、漢方養生学®を学ぶと理解が深まりますし、様々な場面に

応用できるようになります。

まだ漢方養生アドバイザー®を取得されていない方は、ぜひ一緒に学びましょう。

お気軽にお問い合わせくださいね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【2月の養生(4)気温上昇中につき要注意!】2/28配信メルマガ#33

あっという間に2月も今日で終わり、明日から3月、いよいよ春本番ですね。

太陽も高くなり気温も段々と上昇し、日中はぽかぽか陽気になってきていますね。

明るい春の雰囲気、私は大好きです。


が、しかし、ここで気をつけなければならないことがひとつ!

昨年の夏から何度もお伝えしていますが、気温が上昇するにつれて、食べる量を減らし

ましょう!

これは本当に大事なことです。

人間は食べたものを体内で燃やして熱(体温)を生み出しています。

気温が低い冬の間はたくさんの燃料が必要ですが、気温が高くなるにつれて、体温と

気温の差が少なくなります。ですから燃料も少なくて済みます。

それなのに冬と同じように食べ続けていたらどうなるでしょう。

カラダにとってカロリー、熱量が過剰になってしまい、様々なトラブルを引き起こします。

腫れ物を作ってみたり、痒みや炎症を引き起こしたり、もちろん花粉症も悪化します。

これはカラダからのサインです。

薬で治すのではなく、まずは原因を考えて養生しましょう。

薬で症状を抑えてしまうと、養生しなくなります。

これが現代医学の本当に良くないところです。

薬は強力に症状を抑えます。それで治ったような気がしてしまうのです。

でも無理やり薬で症状を抑えているだけなので、根本は治っていません。

カラダは日々、様々なサインを出し続けています。

無視しないで、カラダの声に耳を傾けてください。


気温が高くなってきたら、

・食べる量を全体的に減らす

・肉、油もの、米、こってり濃厚なもの、砂糖たっぷりの甘いものは特に減らす

・春野菜や山菜など、春が旬のものや苦味のあるものを食事に取り入れる

この3つは忘れずに。

プラス、自らカラダを動かして気血の巡りを良くし、発散できるとなお良いですね。


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お読みいただきありがとうございました。

春は一年のスタートの季節。春にしっかり養生できるかで一年の体調が決まると

言っても過言ではありません。

様々なトラブルが出やすい季節です。

できるところからひとつずつ実践していきましょう!

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

【2月の養生(3)入浴の効果】2/21配信メルマガ#32

先週は「冷え」についてお伝えしました。

冷えの話の続きでもうひとつ、冷える方だけでなく皆さんにおすすめしたいのが、

入浴です。シャワーだけで済ませるのではなく、ぜひ湯船に浸かってください。


現代ではほとんどの人が毎日お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすると思いますが、

では何のためにお風呂に入るのでしょうか?

頭やカラダを洗って汗や汚れを落とし、清潔にするため?

もちろんそれもあります。

でも洗浄し清潔にすることだけが目的だったらシャワーだけでも構わないですよね。

実は温かいお風呂に入るのは、たくさんのメリットがあります。


・全身を温めて血管 ( 特に毛細血管 ) が広がることで、血行を促進。

・新陳代謝が高まり、老廃物の排泄を促進し、疲労回復。

・水圧がかかることでむくみが解消。血流も良くなる。

・ぬるめ (40 ℃ぐらい ) のお湯に浸かることで副交感神経が優位となり、リラックス効果。

・浮力効果 ( 水中だと体重が約 1/10) で重力から開放され、筋肉や関節の緊張がゆるむ。

・温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂が洗い流せる。

・就寝の 1 ~ 2 時間前に入浴することで、眠りにつきやすく、質の良い睡眠につながる。

・蒸気が鼻や喉に潤いを与える。

・好きな香りのアロマオイルなどを入れることで、香りによるリラックス効果。


ほかにもまだあると思いますが、これだけ見ても湯船に浸かることで得られる効果は

たくさんありますね!

半身浴が良い、という話も聞きますが、 全身浴の方が温熱効果、 浮力効果、水圧の効果

などを効率的に得られて、冷えの改善やむくみ、 肩こり等にも効果的のようです。

( 心臓や肺などに疾患のある方はカラダに負担がかかってしまうこ ともありますので

気をつけてください )


42℃以上の熱いお湯だと、交感神経が優位になり、血圧が上がったり、興奮状態に

なってリラックス効果も得られにくいです。 また心臓にも負担がかかりますので、

あまりオススメしません。

40 ℃のお風呂では物足りないという方は、 温熱効果を高めてくれる入浴剤などを

活用すると良いと思います。 ( 桃林堂薬局でも良い入浴剤を扱って いますよ )


入浴前後の水分補給も忘れずに。

ただしアルコールとカフェインの入った飲み物は、水分補給にはなりませんので要注意。

利尿作用で逆に脱水を招いてしまいますので、白湯や麦茶などにしましょう。


今は夏でもエアコンで冷やしているので、一年中、湯船に浸かってカラダの隅々まで

温めて、血流を良くしてあげるのが良いですね。

たくさんの効果のある入浴、ぜひゆったりとリラックスしながら毎日のお風呂タイムを

楽しんでみてください。


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今週もお読みいただきありがとうございました。

たまに温泉や銭湯などの大きなお風呂に入ると、本当に気持ちがよくて、心もカラダも

癒やされますよね。 景色の良い露天風呂なんかは開放感もあって最高です。

毎日 ( 週 7 回 ) 入浴している人は、週 0 ~ 2 回しか入浴しない人に 比べて、要介護になる

割合が 3 割低くなるという研究結果もあるそうです。 毎日の習慣が大切ですね。

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜

【2月の養生(2)冷えは万病のもと】2/14配信メルマガ#31

「冷えは万病のもと」とよく言われますね。

冷えにより様々な症状が現れます。

頭痛、肩こり、腰痛、不眠、便秘、下痢、生理痛、生理不順、むくみ、頻尿、等々…

さらに、体温が低いと免疫力が下がる、ガン細胞が増殖しやすい、などという話も

聞いたことがありますよね。

また代謝が悪くなって太りやすくなり、ドロドロ血液を招き(瘀血)、生活習慣病の

リスクも高まることが考えられます。

全身の重大な病気へも繋がる可能性もある冷えは、まさに万病のもとですね。


人間は恒温動物なので外気温に関係なく常に体温を36.5~37度に保とうとします。

体内で必要な熱を産生しているのは、主に筋肉です。

運動して筋肉を動かすと暑くなります。

寒いときや悪寒のするときはカラダに力が入り、ガタガタ震えますよね。

これは筋肉を震わせて熱を作り出しているのですね。

ですから、男性に比べて筋肉量が少ない女性の方が冷える人が多いですし、運動不足や

ダイエットなどで筋肉が減ってしまうと体温が上がりにくく、冷えやすくなります。


コロナ禍で外へ出ることが減ったり、リモートワークに変わって通勤がなくなったり、

スポーツジムなども辞めてしまったりして、ここ2年ぐらいで急に活動量が減り、

運動不足を感じている人も多いでしょう。

じーっとして筋肉を動かさないでいると、カラダはなかなか温まりません。

筋肉も落ちて余計に冷えやすくなってしまいます。


エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、歯磨きをしながらスクワットを

する、なるべく乗り物を使わずに歩ける距離なら歩くなど、まずは簡単にできること

からやってみましょう。下半身の大きな筋肉を使うのは効果的です。

運動するぞ!と気合を入れてやるのはなかなか大変ですが、日常生活の中で意識して

筋肉を使うだけでもかなり違うと思います。


また、冷えを感じる人は、冷飲食を避け、カラダを冷やす作用のある(寒涼性の)食材を

食べるときは調理法を考えたり、温性の食材と組み合わせたり、薬味を使うなどして

バランスをとりましょう。

内臓を直接冷やしてしまうのは、どんな人にとっても良くありません。

冷えを感じている人はなおさらです。

現代では、冷たい物を飲むのが習慣化して、真冬でも氷入りの飲み物を飲んでいたり、

アイスを食べたりしている人もよくみかけます。

「冷えは万病のもと」であることを忘れずに!

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今週もお読みいただきありがとうございました。

日常的に冷えを感じているのは、未病の状態と言えます。

冷えは女性に多いですが、最近では男性や子どもにも増えてきているようです。

自分は冷え性の体質だからとあきらめずに、養生して改善していけるといいですね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

食道のそばには、心臓や肺があります。冷飲食は内臓をダイレクトに冷やしてしまいます。