先週は「冷え」についてお伝えしました。
冷えの話の続きでもうひとつ、冷える方だけでなく皆さんにおすすめしたいのが、
入浴です。シャワーだけで済ませるのではなく、ぜひ湯船に浸かってください。
現代ではほとんどの人が毎日お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすると思いますが、
では何のためにお風呂に入るのでしょうか?
頭やカラダを洗って汗や汚れを落とし、清潔にするため?
もちろんそれもあります。
でも洗浄し清潔にすることだけが目的だったらシャワーだけでも構わないですよね。
実は温かいお風呂に入るのは、たくさんのメリットがあります。
・全身を温めて血管 ( 特に毛細血管 ) が広がることで、血行を促進。
・新陳代謝が高まり、老廃物の排泄を促進し、疲労回復。
・水圧がかかることでむくみが解消。血流も良くなる。
・ぬるめ (40 ℃ぐらい ) のお湯に浸かることで副交感神経が優位となり、リラックス効果。
・浮力効果 ( 水中だと体重が約 1/10) で重力から開放され、筋肉や関節の緊張がゆるむ。
・温かいお湯に浸かることで毛穴が開き、汚れや皮脂が洗い流せる。
・就寝の 1 ~ 2 時間前に入浴することで、眠りにつきやすく、質の良い睡眠につながる。
・蒸気が鼻や喉に潤いを与える。
・好きな香りのアロマオイルなどを入れることで、香りによるリラックス効果。
ほかにもまだあると思いますが、これだけ見ても湯船に浸かることで得られる効果は
たくさんありますね!
半身浴が良い、という話も聞きますが、 全身浴の方が温熱効果、 浮力効果、水圧の効果
などを効率的に得られて、冷えの改善やむくみ、 肩こり等にも効果的のようです。
( 心臓や肺などに疾患のある方はカラダに負担がかかってしまうこ ともありますので
気をつけてください )
42℃以上の熱いお湯だと、交感神経が優位になり、血圧が上がったり、興奮状態に
なってリラックス効果も得られにくいです。 また心臓にも負担がかかりますので、
あまりオススメしません。
40 ℃のお風呂では物足りないという方は、 温熱効果を高めてくれる入浴剤などを
活用すると良いと思います。 ( 桃林堂薬局でも良い入浴剤を扱って いますよ )
入浴前後の水分補給も忘れずに。
ただしアルコールとカフェインの入った飲み物は、水分補給にはなりませんので要注意。
利尿作用で逆に脱水を招いてしまいますので、白湯や麦茶などにしましょう。
今は夏でもエアコンで冷やしているので、一年中、湯船に浸かってカラダの隅々まで
温めて、血流を良くしてあげるのが良いですね。
たくさんの効果のある入浴、ぜひゆったりとリラックスしながら毎日のお風呂タイムを
楽しんでみてください。
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今週もお読みいただきありがとうございました。
たまに温泉や銭湯などの大きなお風呂に入ると、本当に気持ちがよくて、心もカラダも
癒やされますよね。 景色の良い露天風呂なんかは開放感もあって最高です。
毎日 ( 週 7 回 ) 入浴している人は、週 0 ~ 2 回しか入浴しない人に 比べて、要介護になる
割合が 3 割低くなるという研究結果もあるそうです。 毎日の習慣が大切ですね。
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜