【2月の養生(2)冷えは万病のもと】2/14配信メルマガ#31

「冷えは万病のもと」とよく言われますね。

冷えにより様々な症状が現れます。

頭痛、肩こり、腰痛、不眠、便秘、下痢、生理痛、生理不順、むくみ、頻尿、等々…

さらに、体温が低いと免疫力が下がる、ガン細胞が増殖しやすい、などという話も

聞いたことがありますよね。

また代謝が悪くなって太りやすくなり、ドロドロ血液を招き(瘀血)、生活習慣病の

リスクも高まることが考えられます。

全身の重大な病気へも繋がる可能性もある冷えは、まさに万病のもとですね。


人間は恒温動物なので外気温に関係なく常に体温を36.5~37度に保とうとします。

体内で必要な熱を産生しているのは、主に筋肉です。

運動して筋肉を動かすと暑くなります。

寒いときや悪寒のするときはカラダに力が入り、ガタガタ震えますよね。

これは筋肉を震わせて熱を作り出しているのですね。

ですから、男性に比べて筋肉量が少ない女性の方が冷える人が多いですし、運動不足や

ダイエットなどで筋肉が減ってしまうと体温が上がりにくく、冷えやすくなります。


コロナ禍で外へ出ることが減ったり、リモートワークに変わって通勤がなくなったり、

スポーツジムなども辞めてしまったりして、ここ2年ぐらいで急に活動量が減り、

運動不足を感じている人も多いでしょう。

じーっとして筋肉を動かさないでいると、カラダはなかなか温まりません。

筋肉も落ちて余計に冷えやすくなってしまいます。


エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、歯磨きをしながらスクワットを

する、なるべく乗り物を使わずに歩ける距離なら歩くなど、まずは簡単にできること

からやってみましょう。下半身の大きな筋肉を使うのは効果的です。

運動するぞ!と気合を入れてやるのはなかなか大変ですが、日常生活の中で意識して

筋肉を使うだけでもかなり違うと思います。


また、冷えを感じる人は、冷飲食を避け、カラダを冷やす作用のある(寒涼性の)食材を

食べるときは調理法を考えたり、温性の食材と組み合わせたり、薬味を使うなどして

バランスをとりましょう。

内臓を直接冷やしてしまうのは、どんな人にとっても良くありません。

冷えを感じている人はなおさらです。

現代では、冷たい物を飲むのが習慣化して、真冬でも氷入りの飲み物を飲んでいたり、

アイスを食べたりしている人もよくみかけます。

「冷えは万病のもと」であることを忘れずに!

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今週もお読みいただきありがとうございました。

日常的に冷えを感じているのは、未病の状態と言えます。

冷えは女性に多いですが、最近では男性や子どもにも増えてきているようです。

自分は冷え性の体質だからとあきらめずに、養生して改善していけるといいですね。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

食道のそばには、心臓や肺があります。冷飲食は内臓をダイレクトに冷やしてしまいます。

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