だいぶ気温も上がり、花粉の飛散量がピークを迎えていますね。
花粉症の皆さん、症状は出ていますか?
私は日々、花粉を感じています(苦笑)。
日によって症状も様々変化します。
やはり不養生してしまうとひどくなりますし、どんなものを食べたかによってもかなり
影響を受けるのを実感します。
先週のメルマガでは、花粉がカラダのバランスが崩れていることを教えてくれている、
薬に頼るのではなく養生で症状を軽くしましょうということをお伝えしました。
では具体的にどんな養生をしていったら良いか、考えてみましょう。
まずひとつめ。
花粉症のときは、透明で薄くて水っぽい鼻水が大量に出る、という方も多いのではない
でしょうか。
この「薄くて水っぽい鼻水」というのは、寒熱でいうと「寒」の状態ですね。
五行で見ると、鼻は「金」の仲間、肺と繋がっていると考えられます。
すなわち、このような症状がある場合は肺が冷えているというサインです。
冬でも冷たいものを飲んだり食べたりしてカラダの内側から冷えている、暖かくなり
薄着をして冷やしてしまっているなど思い当たることはありませんか。
暖かくなると冷たいものが欲しくなったり、薄着をして春のファッションを楽しみたく
なりますが、春は三寒四温、急に気温が下がることもありますし、まだ冷たい風も
吹いています。飲み物は温かいものにして、首元などはストールを巻くなどして特に
冷やさないように気をつけましょう。
また、寒い、冷えていると感じたら、自らカラダを動かして、筋肉を使ってカラダの
内側から温まりましょう。
次にふたつめとして、目や目の周り、皮膚の痒みがひどい方も多いでしょう。
「小熱則痒」という言葉がありますが、痒みというのは熱が原因です。
カラダに余分な熱がこもっている、陰(カラダの潤い)が不足しているなどの場合に痒み
が悪化します。
余分な熱は、食べ過ぎが原因です。気温が上がってきたら、食べる量を減らさなくては
ならないのに、冬と同じように食べていては食べ過ぎです。
カロリー=熱量。
痒みというサインを出して、カロリーオーバーですよ、と教えてくれているのです。
ベタベタした目やにが増える、鼻水や痰が増える、これらも食べ過ぎのサインです。
そんなときは、
腹七分を心がける
時間が来たからではなく、しっかり空腹を感じてから食べる
よく噛んでゆっくり食べる
肉・米・油・砂糖・濃厚なものは減らし、野菜や苦味のあるもの(熱を冷ます)を摂る
刺激物はなるべく控える
など、食べる量だけでなく、食べ方や内容にも気をつけましょう。
食事は毎日のことですし、とても大事です。
食べる物を見直すだけで、全然症状が違いますよ!
(次週へ続きます)
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今週もお読みいただきありがとうございました。
冷えには一年中気をつけてほしいですが、冬から春への季節の変わり目は毛穴も緩み、
寒邪や風邪が侵入しやすくなりますので一番気をつけるべき季節です。いきなり薄着に
なるのではなく、寒暖差も大きいですので気温に対応できるようにしておきましょう。
また、食べ過ぎが確実に花粉症を悪化させるというのは、私自身が実体験済みです。
症状がひどい方は、薬を飲んで症状を抑えてたくさん食べ続けるのではなく、まずは
食べる量を減らしてみてください。本当に変わります。症状が軽くなります。
養生は実践あるのみです!
花粉症の話、次週へ続きます。
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜