前半は「夏の気温と体温」、後半は「夏の養生」についてお話させていただきました。
夏は体温と気温の差がないため、カロリー(熱量)を必要としません。
食欲もなくなり、食べる量が減るので胃腸を休めて、体のメンテナンスをする季節です。
夏の養生を実践し、冬に傷ついた体を修復して次の季節に備えましょう♪
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〒184-0004 東京都小金井市本町5-17-5ワタリビル1F
前半は「夏の気温と体温」、後半は「夏の養生」についてお話させていただきました。
夏は体温と気温の差がないため、カロリー(熱量)を必要としません。
食欲もなくなり、食べる量が減るので胃腸を休めて、体のメンテナンスをする季節です。
夏の養生を実践し、冬に傷ついた体を修復して次の季節に備えましょう♪
今回は、夏の食事や、 水分のとり方についてお伝えしたいと思います。
まずは、寒い時期に比べて、 全体的な食事量を減らしましょう 。
そしてカラダに熱を与えるような、 肉類、白米、油、揚げ物、 炒め物なども減らしま しょう 。
冬は気温が低いため、 体温を維持するために食べた物を燃やしてエネルギーを生み出す必要があります。
しかし夏は、気温と体温の差がほとんど無くなってくるので、
カラダにとってはあまり カロリー(熱量)は必要なくなります 。
暑い時期に冬と同じように食べていると、過剰な熱でカラダが余計に暑く感じたり、
湿疹やアセモ、その他炎症の原因になったりもします 。
暑く感じればエアコンで冷やしたくなるし、 冷たい物も欲しくなってしまいますね。
冷やし過ぎが良くないのは前回までにお伝えした通りです。
その時季の 旬のもの をいただくのはとても良いですね。
きゅうり、トマト、冬瓜、なす、ゴーヤ、レタス、オクラ、 スイカ、メロンなど 、
夏に旬を迎える野菜や果物は、 カラダの熱を冷ましてくれるものが多いです。
また、昔からおやつに食べられている、 ところてんや葛餅、 わらび餅、水羊羹など も、
寒涼性の食材で、 カラダの余分な熱やむくみを取ってくれたり、 汗で失った水分を
補ってくれたりする働き がありますのでオススメです。
次に水分のとり方のポイントをお話します。
1 つ目は、 冷たいものを摂りすぎない ようにしましょう。
暑いとどうしても冷たいものが欲しくなりますが、 胃腸を冷やすと負担がかかり、
働きも悪くなってしまうので、 せっかく飲んだ水分の吸収も遅くなります。
できれば常温のもの、冷たくても井戸水程度の温度 (16~18℃ )が良いですね。
2 つ目は、 スポーツドリンクや経口補水液を摂り過ぎない ようにし ましょう。
テレビ CM などの影響もあり、 熱中症の予防にスポーツドリンクや経口補水液を、
水代わりに飲んでいる方もいると聞きますが、 市販されているスポーツドリンクなどは
かなり糖分が多いです。 水代わりに飲んでいたら糖分の摂りすぎで すし血もドロドロに
なってしまいます 。
炎天下での肉体労働やスポーツをされる方には必要かもしれません が、
それほど激しい活動をしない方には必要ないでしょう。
3 つ目は、 こまめに摂る ようにしましょう。
飲んだ水が体内に行き渡るまでに約 20 分かかるので、 少しずつ頻繁に飲んだほうが効果的です。
一気にガブガブ飲むのは、 水分の摂りすぎになってしまうこともあります。
「 常温のものをこまめに摂る 」ようにしましょう。
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お読みいただきありがとうございました。
養生の知恵を生活に活かし、夏を元気に楽しく過ごしましょう!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
(3)夏の過ごし方
前回は、夏は冷やしすぎに注意して、冬に傷ついたカラダのメンテナンスをしましょう、
というお話をしました。
では具体的に、どんなことに気をつけて過ごしたら良いのかということを考えてみたいと思います。
まずは、エアコンの設定温度を少し上げてみましょう。
冷房が効いている部屋から暑さの激しい外に出たとき、カラダは気温差にびっくりし、
その度に体温調節をしなくてはならないので、だんだんと自律神経が疲れてきてしまいます。
目安としては、室内と屋外の気温差を5℃以内ぐらいにすると良いでしょう。
職場や外出先、乗り物の中など、自分では設定温度の調節ができない場合は、
羽織るものやひざ掛けなどを必ず準備しておきましょう。
次に睡眠についてですが、夏は「遅寝、早起き」を心がけましょう。
夏は日の出が早く、日の入りも遅いので太陽の出ている時間、昼が長くなります。
人間も自然の一部ですので、太陽の動きに合わせて睡眠も考えると良いですね。
多少夜ふかししても、朝はいつまでも寝ていないで早く起きましょう。
ただ、真夏は夜も暑くて寝苦しくなるので、睡眠の質も落ちてしまいます。
そこで、疲れが溜まってきたなぁというときは昼寝がオススメです。
昼寝のポイントとしては
・午後3時までに ・15~20分程度 ・椅子やソファで(ベッドに横にならない)です。
仮眠をとることで疲労回復、午後の作業効率もUPしますよ。
そして、暑いからと言ってずっと涼しい室内にばかりいるのではなく、
外に出てカラダを動かし、汗をかきましょう!
暑い中でも適度にカラダを動かして汗をかくことで、スッキリした!
と感じたことはありませんか?
汗をかくことでカラダの中にこもった熱や余分な湿気が発散でき、
また汗とともに老廃物も排泄できます。
激しい運動はかえって消耗してしまいますので、ストッレチやヨガ、ウォーキング、
ラジオ体操、など、自分が楽しくできる軽い有酸素運動が良いでしょう。
自律神経のリズムをしっかり作るためにも、午前中にカラダを動かすのはオススメです。
朝のまだ少し涼しい時間に、ぜひやってみてください。
では、夏の食事はどんなことに気をつけたら良いか、
夏にオススメの食材は? 適切な水分のとり方は?
それは次回のメルマガでお伝えしますね。
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お読みいただきありがとうございました。
次回は「夏の食事・おやつ・飲み物」というテーマでお送りします。
お楽しみに!
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜
(2) 夏にカラダのメンテナンス
前回のメルマガで 「夏は冬に傷ついたカラダを修復する季節です」 とお伝えし ました。
これ、イメージ湧きますか?
冬は気温が低く寒いので、交感神経が優位になり、 体温を維持するために食べた物や
カラダに蓄えているものをどんどん燃やしてエネルギーを生み出し ています。
また体内での燃焼に加え、冬は空気も乾燥していますので、 さらにカラダの潤いも
失われがちです。
燃焼=酸化。 カラダの酸化は…つまり「老化」です 。
老化なんて言われるとドキッとしてしまいますね(笑)。
このように、 冬は寒さと乾燥でカラダが傷つきやすい季節 です。
しかし夏は、気温も湿度も高いので、副交感神経優位になり、 カラダは酸化しにくく
なります。
そして 副交感神経が優位だと免疫力も高い ( リンパ球がたくさん出ている)状態なので、
冬に傷ついた細胞を修復したり、 ガン細胞やウィルスを排除したりする働きが高くなり
ます 。
逆に冬は免疫力が下がります。
風邪やインフルエンザなども夏より冬のほうが流行しますよね。
しかし、夏にずっとエアコンの効いた部屋にいたり、 冷たい飲食物ばかり摂っていたり
すると、 カラダは冬の状態に逆戻り してしまいます。
せっかく夏の暑い時期にカラダのメンテナンスができるのに、 これではもったいない!
たしかに夏の暑さと湿気は不快です。 最近の夏は毎日のように猛暑日が続くようになり、
エアコンを全く使わないのは熱中症の危険もあります。
しかし 冷やしすぎは禁物 です。
エアコンの 設定温度を少し高め にする、
職場などが冷えている場合は 羽織るものやひざ掛け などを用意して おく、
氷入りや冷蔵庫から出してすぐの飲み物ではなく、なるべく 常温 の ものにする、
冷たいものを飲む場合は ガブガブではなく少しずつ飲む 、
など、できるところから工夫をしてみてください。
このカラダの仕組みを知ると、 日本の蒸し暑い夏も少し感じ方が変わってきませんか?
「あ~、今カラダが修復されているんだなぁ」と思うと、 この暑さもありがたく感じる
かもしれません(笑)。
ぜひ、カラダのメンテナンスをしながら、夏を楽しみましょう!
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お読みいただきありがとうございました。
次回は「夏の過ごし方」というテーマでお送りします。
お楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
(1) 夏は副交感神経優位
「自律神経」 という言葉、最近よく耳にすると思いますが、
一体どんなものなのか、どのような働きをしているか、 知っていますか?
漢方養生学 ® の話をする上で、 自律神経を知ることはとても重要です。
自律神経とは…
自分の意思とは関係なく、眠っている間も生命を維持するために、
24 時間休むことなく働き続けているもの で、
呼吸、脈拍、血圧、血糖値、消化、体温調節、 免疫などカラダのあちこちで
様々な働きをしてくれています。
自律神経には、
昼間や活動的なときに活発になる 「交感神経」 と、
夜間やリラックスしているときに活発になる 「副交感神経」 の 2 種 類があり、
このふたつがうまくバランスを取りながら働いてくれています。
交感神経が優位なときは、血管は収縮し、血圧・脈拍・ 血糖値などは上昇し、
消化や排泄機能は抑えられます。
反対に副交感神経が優位なときは、 血管は拡張して血圧などは下がり、消化や
排泄機能はスムーズに働きます。
自律神経には 一日の朝昼夕で 周期的に変化するリズム がありますが 、一年を通して
考えてみると、 季節によっても変化 があります。
冬は気温が低く寒いので 、 体温を逃さないように血管が収縮し血圧なども上がります。
交感神経が活発に働いている状態 です。 また体温を維持するために、体内ではどんどん
燃焼してエネルギーを生み出しています。
反対に 夏は気温が高くなるので 、 副交感神経が優位 に なります。 気温と体温の差も
小さくなり、熱をたくさん作らなくても良くなるので、 カラダにとって冬ほどカロリー
は必要なくなります。
しかし現代では、夏はどこに行ってもエアコンで冷やされていて、 夏こそ冷えに
気をつけなくてはなりません。 また氷入りの飲み物やアイスなども 美味しく感じ、
ついつい冷たい飲食物を摂ってしまいがちです。
カラダが寒さを感じると交感神経優位になり、 冬のような状態になってしまいます。
本来、夏は副交感神経優位で、免疫力も高いので、 冬に傷ついたカラダの修復をする
季節です。 カラダの外側も内側も冷やしすぎには気をつけましょう!
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お読みいただきありがとうございました。
次回は「夏にカラダのメンテナンス」 というテーマでお送りします。
お楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
人間の理想の体温は36.5℃(体内38℃)ですが、体温が35℃台や34℃台なんていう人も多いのではないでしょうか。
気温の変化に対応したり、免疫機能が十分働くために理想の体温の維持がとても大切です。
これから冷たいビールがおいしく感じる季節です。冷たいものの飲食はアドレナリンが出てよけいに暑く感じてしまったり、テンションが上がって眠れなくなったりします。
冷ます性質の麦が原料のビールは、井戸水と同じ16℃くらいで飲むのがおすすめです♪
前菜(セロリ、トマト、蒸し鶏の和え物 トマトの杏酒づけ 黒酢の酢豚)
隠し味にジンを使ったエビマヨとベビーリーフとキウイのブルーベリーソース添え
紹興酒で似た広州風トンポーロー
揚げごはんの海鮮あんかけのせ
ゴーヤとレモンのゼリー
湿度の高いこの季節は外気だけでなく、体の中にも湿気が溜まりやすくなります。
湿気が体に与える影響とこの養生、またセルフケアに使えるツボを鍼灸師で漢方養生アドバイザー®の米谷先生より紹介していただきました。
食べ物が体に与える影響について小野満先生より解説していただきました。
季節にあった養生をし、湿気に負けない体づくりをしていきましょう!
6月の漢方養生塾は内科医の池田和子先生をお迎えして、参加者の皆さんに質問を持って参加して
いただき、問答形式で行いました。
講義形式で一方的に聞くスタイルと違って、疑問に感じていることに対して漢方養生的な
捉え方、また西洋医学的見解などを交え参加者の皆さんと有意義な問答ができました♪
子どもは陽気の塊です。気温と湿度が高くなるこれからの季節は体の中に熱と湿気をうむ食材を控えて、
熱と湿気を出してくれる食べ物を摂ることが大切です。
また体温と気温の差が少なくなるため、食べる量を減らして消化のよいものを食べて胃腸を休める季節です。
子どもの体の状態と季節を把握し体調を整えてあげましょう♪
6月6日(日)漢方養生と宮廷料理を楽しむ会が開催されました。
湿度が高くなるこれからの季節の養生は、不快に感じがちな湿気を心地よく感じるようにするのがポイントです。
揚げ物や炒め物、チーズや味の濃いものや体のなかに湿や熱を生みます。極力とらないようにするか、摂る場合は昼間に食べるなどの工夫が必要です。
また朝は散歩など少しでも体を動かしてから食事を摂ることが大切です。
体を動かすことで湿をためにくい体づくりをしていきましょう♪
ε=ε=ε=ε=ヽ(* ̄∇ ̄)ノ
本日の宮廷料理です☟
前菜(トマトの杏酒漬・蒸し鶏の麻辣ソースがけ・金柑のキンモクセイ煮・
マコモダケのザーサイ和え・クラゲの和え物)
エビのワタリガニの卵ソースがけ
トンポーロー(蒸して余分な脂が落ちた豚を紹興酒で煮てあります)
漢方スープ(地鶏・キヌガサダケ・棗・花しいたけ・枸杞・朝鮮人参・甘草)
杏仁豆腐のライチのせ