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【9月の養生(4)〇〇の秋 ①】9/27配信メルマガ#13
9 月ももうすぐ終わろうとしています。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、これからどんどん秋が深まっていきますね。
夏の暑さが落ち着き、気温も湿度も下がって爽やかな秋には、スポーツの秋、読書の秋、
食欲の秋などたくさんの秋があります。
皆さんはどんな秋を楽しみたいですか?
夏をどのように過ごしてきたか、今の体調はどうか、などをもとに秋の過ごし方を見て
いきましょう。
◎食欲の秋
秋は美味しい食材が豊富で、食べるのが楽しみ!という方も多いでしょう。
春~夏にかけては、食べる量を減らしていきましょう、暑い時期はあまりたくさん
食べずに胃腸を休ませてあげましょう、ということを繰り返しお伝えしてきました。
しかし秋からは、寒い冬に向けてカラダにエネルギーを溜めていく季節です。
現代は冬でも暖房が効いていて昔ほど過酷な寒さに耐えるということも少ないですが、
気温が下がるにつれて体温を維持するためにエネルギーが必要にな ります。
旬の食材を中心に、徐々に食べる量を増やしていって良いでしょう。
しかしこれは脾胃(胃腸の働き)の状態が整っている人の話です。
胃腸の調子が悪い、すでに食べ過ぎが続いていて胃に負担がかかっている、暑い時期に
冷たいものをたくさん摂ってしまい胃腸が弱っている、などの場合はまずは
脾胃の状態を改善し整えましょう 。
冷たいものは控える、消化の良いものをよく噛んでゆっくり食べる、食べ過ぎない
(腹七~八分)、しっかり空腹感を感じてから食べる、食べた後すぐに横にならない
など普段から意識してみてください。
◎読書の秋・芸術の秋
日が沈むのが早くなり涼しくなったので、秋の夜長に読書を楽しむのも良いですね。
美術館に行って芸術鑑賞や、またご自身で美しい秋の景色を絵に描いたり写真に
撮ったりされる方もいると思います。
このように心穏やかに過ごす秋は、気がたかぶっている人にオススメです。
テンションが夏のまま下がらない、夏に炎天下の中でたくさん活動した、興奮気味。
このような人はゆったりした気持ちで読書や芸術に親しんでみてはいかかでしょうか。
そして夏の暑い中での活動で、 陰を消耗し不足していることも考えられますので、
陰を補うものを摂ると良いでしょう。(先々週のメルマガより↓)
〈陰を補う食材〉
山芋、蓮根、白キクラゲ、百合根、白ゴマ、梨、りんご、いちじく、桃、柿、バナナ、
トマト、オクラ、豆乳、豆腐、海藻類、葛、はちみつ、落花生、 銀杏、卵、豚肉 など
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今週もお読みいただきありがとうございました。
次回は「〇〇の秋」の続きをお送りします。お楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
【9月の養生(3)仲秋の名月】9/20配信メルマガ#12
(3) 仲秋の名月
明日 9 月 21 日は、旧暦の 8 月 15 日、仲秋の名月です。
皆さんは普段、月の動きや満ち欠けを意識していますか?
日本では明治の初め頃に西洋化に伴い、それまで使用していた旧暦(太陰太陽暦)から
新暦(太陽暦)に改暦しました。
いま世の中は太陽暦で動いていますが、月の暦を見てみると、日本の気候風土にとても
合っていて、月の満ち欠けに影響を受ける潮の満ち引きや動植物の変化などを良く感じ
取ることができるように思います。
特に女性は、陰陽でいうと「陰」ですし、毎月来る生理を「月経」とも呼びます。
月経周期、女性のバイオリズムも月の満ち欠けのサイクルに大きな影響を受けているの
ですね。
太陽は熱を放散し、その熱によって地球は生物が生きていける温度に保たれています。
明るく、暖かい存在の太陽は「陽を主る」ですね。
反対に月の光はいくら浴びていても暑くなることはありません。
また月は、その引力によって潮が満ち引きします。
人間のカラダの60%が水でできていることを考えると、月の満ち欠けが人間の体調の
変化にも影響を及ぼしているかもしれません。
水分=陰に影響を与える月は「陰を主る」と言えますね。
昔から、出産は満月の日が多いと言われています。
月の引力は、新月と満月のときに最大になり(大潮)、半月( 上弦の月、下弦の月)の
ときは力を打ち消し合って最小になります(小潮)。
現代は医療の進歩で計画出産や無痛分娩、帝王切開なども増え、必ずしも満月の日に
出産が集中するわけではないようですが、 自然に沿って生きていた時代は、出産も月の
影響を受けていたと考えられますね。
カレンダーがなかった時代、人々は太陽や月の動きをもとに田植えや種まき、収穫など
をしていました。お月見は収穫を祝う、感謝する日でもあります。
明日の夜はススキとお団子をかざって、お月見を楽しんでみてはいかかでしょうか。
晴れるといいですね!
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いつもお読みいただきありがとうございます。
もうすぐ秋分の日です。今週は祝日も多いので、自然の中へ出かけるのもよいですね。
閉塞感のある状況が続いていますが、ぜひ爽やかな秋の風を感じてみてください。
次回もお楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
【9月の養生(2)オススメの食材とツボ】9/13配信メルマガ#11
「実りの秋」という言葉がありますが、秋は様々な穀物や果物が収穫の時期を迎え、
これから美味しいものがたくさん出てきますね。
今は栽培技術や保存方法も進歩し、スーパーには一年中季節に関係なく商品が並んで
いますが、やはり「身土不二」、その土地で採れた旬のものをいただくのがカラダに
良いと昔から考えられています。
夏の暑さ(陽気)、また、たくさん汗をかくことによって、カラダは水分や潤いを失い
渇いています。
そしてこれからはだんだんと秋になり、乾燥の季節へと変わります。
「外因は内因を通じて発症する」と言いますね。
カラダの内側が乾燥していたら、外気の湿度が下がって乾燥してきたときに影響を受け
やすくなってしまいます。早めにカラダの陰(潤い・水分)を補っておきましょう。
〈陰を補う食材〉
山芋、蓮根、白キクラゲ、百合根、白ゴマ、梨、りんご、いちじく、桃、柿、バナナ、
トマト、オクラ、豆乳、豆腐、海藻類、葛、はちみつ、落花生、 銀杏、卵、豚肉 など
また、暑さや汗をかくことで、水分と一緒に「気」も消耗しています。
夏の疲れが残っていると感じる人、先日のメルマガでお伝えしたような夏バテや秋バテ
の症状がある人は、疲労を回復させ、気を補う食材も摂ると良いでしょう。
〈気を補う食材〉
穀類、芋類、肉類、とうもろこし、大豆、枝豆、さやいんげん、かぼちゃ、椎茸、桃、
ぶどう、さくらんぼ、ナツメ、栗、あじ、いわし、うなぎ、たこ、かつお、エビ など
夏の間に冷たいものをたくさん摂ってしまった、食べ過ぎが続いている、胃腸が疲れて
いると感じる人は、まずは胃腸を整えましょう。せっかくカラダに良いものを食べても、
胃腸の働き(脾胃)が弱っていたらきちんと消化吸収されません。
脾胃は気・血を生み出す源です。秋に向けて、しっかり整えておきたいところです。
〈脾胃を良くする食材〉
自然の甘味のあるものや黄色いもの(米、粟、黍、とうもろこし、かぼちゃ、キャベツ、
玉ねぎ、白菜、さつまいも、栗、ナツメ、カリフラワー、ブロッコリー など)
※ 砂糖たっぷりの甘いお菓子や飲み物は良くないので気をつけましょう。
脾胃は冷えと湿気を嫌います。秋の初めはまだ暑いですが、温度が冷たいものではなく、
寒涼性の食材をうまく取り入れて涼しくなりましょう。
最後にオススメのツボを紹介したいと思います。
・ 足三里(あしさんり)
膝のお皿の下から指 4 本分下(脛の外側)にあるツボです。気持ちが良い程度に指で
押したり、お灸をのせても良いですね。胃腸だけでなく全身の様々なトラブルを解消
してくれる万能ツボです。
・ 中脘(ちゅうかん)
お臍から指幅4本分ぐらい上、お臍とみぞおちのちょうど中間ぐらいにあるツボです。
強く押すと気持ち悪くなってしまったりするので、指 4 本全体で円を描くようにもみ
ほぐす感じで刺激すると、指 1 本よりあたりが柔らかくていいようです。冷えている
人はカイロで温めるのも気持ちが良いですよ。
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お読みいただきありがとうございました。
ツボの場所は、インターネットで検索すると分かりやすい説明が載っていますので 、
見てみてください。
オススメの食材を使った簡単オススメレシピなどがあれば、ぜひシェアしてください♪
メルマガでご紹介させていただきます。
それでは次回もお楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜
2021.9.5 漢方養生と宮廷料理を楽しむ会
9月5日(日)漢方養生と宮廷料理を楽しむ会が開催されました。
日々養生をしていると病気にならないだけではなく一年を通して
心地よく暮らすことができます。
夏の陽気が徐々に小さくなり、秋は気が下がってくる季節です。
気温も下がり始める秋の養生は季節の野菜を似た鍋や煮物などを食べ、
体を冷やさず寒さに負けない体づくりをすることが大切です♪
前菜(マコモダケの和え物・アオリイカの青菜あえ・蒸し鶏麻辣ソースがけ・砂肝・トマトの山査子酒漬け・
チャーシューの和え物)
エビの黒酢ソース
牛ほほ肉
豆腐と7種類の野菜のスープ
竜眼肉の杏仁豆腐
【9月の養生(1)その症状、秋バテかも?】9/6配信メルマガ#10
9 月に入り、急に気温が下がりましたね。ここ最近は雨続きで、太陽が恋しくなります。
皆さん体調を崩していませんか?
日もだんだんと短くなり、秋の風を感じ、季節の移り変わりを感じます。
夏の蒸し暑さとは打って変わって、秋は気温も湿度も下がり、爽やかで過ごしやすい
季節です。
しかし、近年は「秋バテ」なんていう言葉も耳にします。( Wikipedia にもちゃんと説明
が載っていました!もう市民権を得た言葉なのですね)
夏の疲れを引きずってしまうことに加え、季節の変わり目は気温や気圧の変化も大きく、
自律神経が乱れ、倦怠感、めまい、食欲不振、胃もたれ、下痢、 頭痛、不眠など様々な
症状が現れます。夏に胃腸に負担をかけてしまったことも原因のひとつでしょう。
ここでしっかり体調を整えて、爽やかな季節を元気に楽しく過ごしたいですね。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、その都度お互いにバランスを取りながら
カラダの様々な機能を支えてくれています。
また、自律神経には一日の適正なリズムがあり、日中は交感神経をしっかり優位にして
活動し、夕方からは徐々に副交感神経を優位にし、夜はぐっすり眠ってカラダを休める。
この一日のリズムを、しっかりメリハリをつけて作ることが、漢方養生学®ではとても
大切であると伝えています。
気温や気圧の変化の影響を受けやすくバランスを崩しやすいのは、気が低く、自律神経
のリズムがしっかり出来ていないからかもしれません。
西洋医学では、自律神経は自分ではコントロールできないものとされていますが、漢方
養生学®を学ぶと、自律神経をある程度自分でコントロールできるようになります。
まずは朝起きたら朝日を浴びて、朝食の前に少しカラダを動かしましょう。午前中、
特に朝の時間にカラダを動かすことで、交感神経がグッと優位に活動的になります。
漢方養生では朝の散歩をオススメしています。散歩が難しい方は、ベランダや庭に出て
太陽の光を浴びたり、軽くストレッチなどをしたりするだけでも全然違います。
朝食の前にカラダを動かすことで眠っていた内臓も動き出して消化 も良くなり、食べた
ものがエネルギーに変わりやすくなります。
朝なかなか起きられない、朝からカラダを動かすなんて無理! という方は、睡眠の質が
良くないのかもしれません。その大きな原因のひとつが、夜の過食です。
仕事が終わるのが遅くて夕飯の時間も遅くなってしまう、一日三食の中で夕食に一番
手の込んだ料理を作りしっかり食べる、という方が多いかもしれません。
しかし、高カロリーなもの、肉や油もの、カラダに熱を与えるもの等を夕食に食べて
しまうと消化に時間がかかりますし、交感神経がたかぶります。すると副交感神経が
うまく働かず眠りが浅くなってしまいます。血液はドロドロ、睡眠の質も低下、良い
ことはほとんどありません。
朝すっきり起きられない、寝てもあまり疲れが取れないという方は、夕食を見直して
みてください。消化がよくカラダに優しいものを少量食べて、質の良い睡眠を取り
ましょう。
* ୨୧ * …………… * ୨୧ * …………… * ୨୧ * …………… * ୨୧ * …………… * ୨୧ *
お読みいただきありがとうございました。
健康のためには、自律神経のリズムとバランスを適正に保つことが欠かせません!
漢方養生学®で一番大切なところです。
次回はこの時期にオススメの食材などについてお伝えしたいと思い ます。
お楽しみに!
漢方養生アドバイザー ® 吉澤茜