【9月の養生(3)仲秋の名月】9/20配信メルマガ#12

(3)   仲秋の名月

明日 9 月 21 日は、旧暦の 8 月 15 日、仲秋の名月です。


皆さんは普段、月の動きや満ち欠けを意識していますか?

日本では明治の初め頃に西洋化に伴い、それまで使用していた旧暦(太陰太陽暦)から

新暦(太陽暦)に改暦しました。

いま世の中は太陽暦で動いていますが、月の暦を見てみると、日本の気候風土にとても

合っていて、月の満ち欠けに影響を受ける潮の満ち引きや動植物の変化などを良く感じ

取ることができるように思います。

特に女性は、陰陽でいうと「陰」ですし、毎月来る生理を「月経」とも呼びます。

月経周期、女性のバイオリズムも月の満ち欠けのサイクルに大きな影響を受けている

ですね。


太陽は熱を放散し、その熱によって地球は生物が生きていける温度に保たれています。

明るく、暖かい存在の太陽は「陽を主る」ですね。

反対に月の光はいくら浴びていても暑くなることはありません。

また月は、その引力によって潮が満ち引きします。

人間のカラダの60%が水でできていることを考えると、月の満ち欠けが人間の体調の

変化にも影響を及ぼしているかもしれません。

水分=陰に影響を与える月は「陰を主る」と言えますね。


昔から、出産は満月の日が多いと言われています。

月の引力は、新月と満月のときに最大になり(大潮)、半月( 上弦の月、下弦の月)の

ときは力を打ち消し合って最小になります(小潮)。

現代は医療の進歩で計画出産や無痛分娩、帝王切開なども増え、必ずしも満月の日に

出産が集中するわけではないようですが、 自然に沿って生きていた時代は、出産も月の

影響を受けていたと考えられますね。


カレンダーがなかった時代、人々は太陽や月の動きをもとに田植えや種まき、収穫など

をしていました。お月見は収穫を祝う、感謝する日でもあります。

明日の夜はススキとお団子をかざって、お月見を楽しんでみてはいかかでしょうか。

晴れるといいですね!

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いつもお読みいただきありがとうございます。

もうすぐ秋分の日です。今週は祝日も多いので、自然の中へ出かけるのもよいですね。

閉塞感のある状況が続いていますが、ぜひ爽やかな秋の風を感じてみてください。

次回もお楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®  吉澤茜


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