【1月の養生(4)自分に合った養生を】1/31配信メルマガ#29

私の友人の話なのですが、寒い時期になると手足の末端がとても冷えて、ひどいと

しもやけができる。なので冷えを改善するために毎日ショウガを食事や飲み物に入れて

せっせと摂っている、という話を聞いたことがありました。

冷え性の人はカラダを温める作用のあるショウガを摂ると良い、というのは陰陽の

バランスを考えるととても良さそうですね。

しかし、これは、しもやけができる人全員に当てはまるのでしょうか?


しもやけは、寒さによる血行不良が原因で、手足の指先や耳たぶなどの身体の末端部が

赤く腫れたり、痒みや痛みが出たり、ひどいときには水ぶくれができたりすることも

あります。真冬よりも、寒暖差の大きい初冬や冬の終わり、春先に多いと言われて

います。


その友人は、見た感じや普段の生活、体調などを聞いていると「陰虚」体質のように

見受けられました。

陰虚ということは、陰が少ないので相対的に陽が過剰になっています。

そしてしもやけの症状と言うのは、腫れ、赤み、痛み、痒みなど、「陽」の症状です。

そこに温性のショウガを毎日摂っていたらどうでしょう。

さらに陽が過剰になり、しもやけの症状が悪化してしまうかもしれません。


この場合は、不足している陰を補うことが必要でしょう。

陰を補う(カラダを潤す)作用のある食材、腎の働きを助け、血を補う食材を摂る、

睡眠をしっかりとる、ゆったりとくつろぐ時間をとる等。

また普段からストレスがあり、交感神経の緊張が続いていると末梢の血流が悪くなり、

気滞、瘀血を招きます。発散、逍遥とすることもとても大切です。

ゆっくり湯船に浸かってリラックスする、温かいハーブティーを飲んで一息つく、

好きな香りのアロマを取り入れるのも気の巡りを良くしてくれます。

運動不足で巡りが悪くなっている人は、なるべくこまめにカラダを動かすように意識し、

滞らないようにしましょう。


しもやけ=冷え性­=温める、ではなく、なぜそうなっているのか、なぜその症状が

現れているのか、原因は人それぞれ違います。

逆のことをすると良くならないどころか、悪化してしまうこともあります。

もともとの体質、気質、生活習慣、食生活など、ひとりひとり違いますので、

陰陽、寒熱をよく観察し、自分に合った養生を取り入れましょう。


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お読みいただきありがとうございました。

漢方養生学を学ぶと、健康や生活習慣を乱している根本的な理由を見つけることが

できるようになり、様々な養生法を試していく中で、自分が元気になる養生法が

分かるようになります。するとすぐに行動、実践につながりますし、大切な人にも

ひとりひとりに合った養生法をアドバイスすることができるようになります。

まだ漢方養生アドバイザーの資格をお持ちでない方はぜひ目指していたいただき、

一緒に漢方養生学を伝えながら、仲間づくりをしていきましょう!

よろしくお願いします。

漢方養生アドバイザー® 吉澤茜

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