【12月の養生(2)食べ過ぎ注意!?冬の食養生】12/13配信メルマガ#24

これから年末年始にかけての時期は、忘年会、クリスマス、お正月とイベントが続き、

ごちそうを食べたり、お酒を飲んだりする機会が増えるのではないでしょうか。

気温と体温の関係を考えたときに、冬は気温が低く体温との差が大きいので、その差を

埋めるために体内でたくさんの熱を作り出さなくてはなりません。ですから、その燃料

となる食べ物を、夏に比べてたくさん摂取する必要があります。

夏はあまり食べる必要がありません、冬は寒いから夏よりもたくさん食べましょう、と

いうことはいつもお伝えしていますので、皆さんもうご存知のことだと思います。


しかし、冬はたくさん食べると言っても、毎日毎日満腹になるまで食べていては良く

ありません。また、消化に時間がかかり胃腸に負担のかかるような食事を頻繁にして

いては、内臓も疲れてきてしまいます。肉や油っこいもの、こってりしたもの、砂糖

たっぷりの甘いものなどはほどほどにしておきましょう。そして食べ過ぎたと感じる

ときは、空腹の時間をしっかり作る、食べる量を減らすなどして調整しましょう。


五行論では冬は、腎、黒、鹹(かん:しおからい)、などと関わりが深いですね。

黒い食べ物や腎を補う食材などを取り入れると良いでしょう。また、血圧が高い方は

塩分を控えるように言われますが、塩分を極端に減らしてしまうと元氣がなくなって

しまいます。精製塩(塩化ナトリウムのみの塩)は良くないですが、天日塩などの良い

塩はある程度摂るようにしましょう。(摂り過ぎはもちろんよくありません)


体内でたくさん熱を生み出す(燃焼する)と、陰が消耗します。冬は空気も乾燥していま

すので、カラダに潤いを与えてくれる、陰を補う食材も取り入れると良いと思います。

(10月3週目のメルマガ参照)

冷えを感じる方はカラダを温めてくれる温性の食材を増やす、生ものや冷たいもの、

寒涼性の食べ物は控えるようにしましょう。生で食べるのか、煮るのか、焼くのか、

揚げるのか、調理法によっても食べ物の性質は変わってきます。


冬が旬の食材もたくさんあります。季節のものはエネルギーも栄養も豊富ですので、

ぜひ多く取り入れてください。お鍋にして食べると体も温まり、旨味や栄養もしっかり

摂れるので、寒い冬にはぴったりですね。


〈体を温める食材〉

長ネギ・しょうが・にら・シソ・にんにく・らっきょう・唐辛子・かぼちゃ・なつめ・

温州みかん・金柑・栗・くるみ・ざくろ・えび・さば・あじ・いわし・鮭・牛肉・

鶏肉・羊肉・紅茶・シナモン 等


〈冬が旬の食材〉

白菜・長ネギ・大根・ブロッコリー・カリフラワー・春菊・ほうれん草・小松菜・

ごぼう・かぶ・キャベツ・れんこん・山芋・里芋・百合根・温州みかん・金柑・かに・

牡蠣・たら・たい・さわら・ひらめ・かれい・ぶり・タコ 等


〈黒い食材、鹹味の食材、腎に良い食材〉

黒ゴマ・黒きくらげ・黒豆・黒米・昆布・のり・わかめ・ひじき・もずく・アサリ・

ハマグリ・シジミ・アワビ・牡蠣・エビ・ごぼう・山芋・サツマイモ・椎茸・小豆・

栗・クルミ・クコ・味噌・塩(天日塩)・醤油 等

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今週もお読みいただきありがとうございました。

食べることも必要ですが、まずは動くこと、カラダを動かすことが大切です。

寒いからと言ってカラダを動かさないで食べてばかりいては、消化も良くありません

し、血液もドロドロになってしまいます。

冬は交感神経優位になり、血圧が上がったり、血管も収縮したりしやすい季節です。

カラダを動かして氣を上げて、血管が詰まらないように、氣血の巡りを良くしておき

ましょう。


漢方養生アドバイザー® 吉澤茜


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