12月に入りました。いよいよ今年も残り1ヶ月をきりましたね。
毎年毎年、一年が本当にあっという間に過ぎて行くように感じます。
皆さんは、今年はどんな年でしたか?
年の瀬は慌ただしいですが、そんな中でも今年を振り返り、来年の目標を立てる時間を
とるのも良いかもしれないですね。忙しいときほど、心に余裕を持ちたいものです。
さて、11月の終わり頃から朝晩の気温がまた一段と下がり、季節は晩秋から冬へと
変わってきたように感じます。もう暖房も必要になってきますね。
我が家でも11月の半ばを過ぎた頃、こたつを出しました。
子どもたちは宿題をする時も、テレビを見る時も、ずっとこたつに入っています(笑)。
「こたつにみかん」と言えば、昔から日本の冬の風物詩ですね。
みかんも旬を迎え、今の時期が一番美味しく、栄養もたくさん詰まっていると思います。
温州みかんの性質は、五味:甘・酸、五性:温性、帰経:脾・胃・肺、となっています。
温性、つまり、カラダを温めてくれる果物なのですね。
みかんの皮を剥くとある白い筋や薄皮(袋)には、ヘスペリジンが豊富に含まれていて、
血流を良くする効果や、動脈硬化の予防効果があると言われています。
白い筋もなるべく取らずに一緒に食べると良いですね。
また、みかんの皮を剥くと、柑橘の良い匂いがしますが、皮には精油が含まれており、
氣の巡りを良くしたり、リラックスさせたりする効果があります。
みかんの皮を乾燥させたものは「陳皮」という名前で漢方薬としても使われます。
「陳」というのは、「古い」という意味で(新陳代謝の陳ですね)、古いものほど良いと
されているため、そう呼ばれます。
効能は、氣の流れを良くして胃もたれや腹部膨満感、むかつきなどを改善し、また痰が
多い咳にも用いられます。陳皮は七味唐辛子にも入っていますね。
みかんには他にもビタミンC、β―クリプトキサンチン、食物繊維なども豊富に含まれ
ています。今が旬のみかんを食べて、元氣に寒い冬を過ごしましょう!
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今週もお読みいただきありがとうございました。
今ほど家の気密性も高くなく、エアコンなどの暖房器具もなかった昔は、冬は本当に
寒くて過酷な季節だったと思います。
こたつで暖を取り、温性のみかんを食べる、これも先人の知恵と経験ですね。
冬でも家の中では薄着で過ごせるぐらいの現代は、「こたつでアイス」という人もいる
かもしれませんが、冬に冷やすのは特に良くないですので、気を付けましょうね。
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜