五行論では、皮膚は肺と同じ「金」の仲間となっています。
ヒトの皮膚呼吸は、呼吸全体の0.6%ほどと言われていますが、皮膚でも呼吸していま
す。鼻、咽喉、気管など呼吸と関連する器官がすべて「肺」と捉えると、皮膚や毛穴も
肺の一部と考えられます。
肺が虚弱だと風邪をひきやすく、喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などにも
なりやすいです。
気温が下がり、乾燥が進んできたこの季節、肺の氣をUPすることはとても大事ですね。
昔は、寒い冬の朝、上半身裸になって乾布摩擦をする姿がよく見られました。
皮膚をタオルで擦って刺激することで、肺を鍛える健康法ですね。
最近ではあまり見かけなくなりましたが、乾布摩擦が健康に良いということで、再び
注目を集めています。
効果としては、
・カラダが温まり冷えを改善
・自律神経を整い免疫力が向上
・血流が良くなり新陳代謝アップ
などが挙げられます。
また、寝る前に行うことで、睡眠の質が向上したという実験結果もあるようです。
上半身裸にならなくても、薄手の洋服や部屋着の上からでも十分な効果があります。
乾いたタオルや手ぬぐいで、心地よいと感じる力加減で擦りましょう。
あまりゴシゴシ強くやると、皮膚を傷つけたり炎症が起きたりする原因になってしまう
ので気を付けてください。
手足の末端から、カラダの中心に向かって各15回ずつぐらいで良いと言われています。
腕(手)、脚(足)、背中、肩、お腹など、トータル5分ぐらいでできますので、乾布摩擦を
朝晩の習慣にしてみてはいかかでしょうか。
朝やることで氣が上がり、夜にやると良い睡眠に繋がりますよ。
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今週もお読みいただきありがとうございました。
乾布摩擦も、健康に生きるための先人の知恵ですね。
お金もかからず、誰でも簡単に始められますので、ぜひ実践してみてください。
次回もお楽しみに!
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜
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