【10月の養生(3)秋の食養生】10/18配信メルマガ#16

五行色体表を見ると、秋は「金」に属し、肺・大腸・白・燥・辛・ 鼻・皮毛・悲などが

同じ仲間で、秋に深い関わりがあることがわかります。

東洋医学で言う「肺」とは、単に臓器の肺のことだけではなく、鼻、咽喉、気管支、肺

など呼吸器官全体、またその働きのことを示します。

肺は外界と接していて、ウィルスや細菌、その他花粉などのアレルギーの原因となる

ものは、ほとんどが肺から侵入してきます。感染症対策にも、免疫力を考える上でも

肺はとても重要です。


秋は乾燥の季節ですが、肺は乾燥がとても苦手です。

皆さんも、空気が乾燥していると喉が痛くなったり、空咳が出たりという経験があるか

と思います。鼻や喉がしっかり潤って粘液で覆われていないと、ウィルスなども侵入

しやすくなります。早めに潤い ( 陰 ) を補って、カラダの内側から乾燥を防ぎましょう。

大腸や皮膚も「金」の仲間です。乾燥して便が硬く便秘気味になった、肌がカサカサ

してきた、という方は肺が乾燥しているサインです。 保湿クリームなどを塗って保護

してあげることも刺激から守るためには必要ですが、カラダの内側が乾燥していては

またすぐにカサカサになってしまいます。肺やカラダを潤す作用のある食材を取り入れ、

内側から乾燥対策をしましょう。


また辛味のあるものを摂ることで、肺の気がアップします。大根、ネギ、生姜など、

辛味のものを少しプラスするのもオススメです。辛味は発散作用が あり、気血の巡りを

良くしたりカラダを温めたりする効果がありますが、食べ過ぎると毛穴が開いて汗を

かきすぎ逆にカラダを冷やしてしまう、陽気を発散しすぎてしまう、ということもあり

ますので、摂り過ぎには気をつけましょう。


〈秋にオススメの食材〉

山芋、里芋、蓮根、白キクラゲ、百合根、くわい、大根、ネギ、 白ゴマ、梨、りんご、

いちじく、柿、ぶどう、バナナ、豆乳、豆腐、葛、はちみつ、 松の実、銀杏、蓮の実、

杏仁、卵、豚肉、きのこ類、海藻類、タコ、ほたて、鮭、鯖、 秋刀魚、鯛、鰆、など


秋は美味しい食材がたくさん出てきます。

ぜひ旬のものを取り入れて、美味しく楽しく食べながら、 元気に過ごしましょう!


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お読みいただきありがとうございました。

秋と関わりの深い感情は「悲」。

日が暮れるのが早くなって少し冷たい秋風が吹いてくると、なんとなく物悲しい気持ち

になってしまいますが、「悲」は肺の気、免疫力を落としてしまいます。

天気の良いには外に出て太陽の光を浴び、お日様のパワーをたくさんもらいましょう。

次回もお楽しみに!

漢方養生アドバイザー ®    吉澤 茜

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