季節の変わり目というのは、寒暖差が大きく、天気も変わりやすいので、その都度
カラダが対応しなければなりません。すると自律神経に負担がかかり、疲れやすく
なったりバランスを崩したりしがちです。
また夏の終わりから秋にかけては台風も多く、秋の長雨という言葉もありますが、
実は梅雨よりも9~10月の方が降水量も多いのです。
しかし一方で、秋は空気も乾燥してきて、喉やお肌の乾燥も気になります。
今の季節、どんなことに気をつけて過ごしたら良いかお伝えしていきたいと思います。
まずは「早寝早起き」です。秋分の日を過ぎ、昼(陽)より夜(陰)の時間の方が長くなって
います。人間も自然の一部であるということを常に忘れず、太陽の動きに合わせて、
私たちの睡眠や活動も考えていくと良いですね。
夜ふかしは気血を消耗してしまいます。
四季を通じて夜ふかしは避けた方が良いですが、陰の季節である秋冬は特に早めに寝る
ように心がけたいですね。
そして朝は早めに起きて朝日を浴び、なるべく朝のうちにカラダを動かして交感神経が
グッと優位になるように活動します。しっかりとメリハリのある自律神経の波を作り、
生活リズム、陰陽のバランスを整えていきましょう。
次に、適度な運動、自らカラダを動かすことです。
夏は気温が高く、副交感神経が優位になることは以前にもお伝えしました。
これからはだんだんと寒くなっていきますので、副交感神経から交感神経に切り替わり、
基礎代謝を上げていく必要があります。その際、適度な運動をすることでスムーズに
変化に対応できるようになります。またカラダにこもった余分な熱を発散し、夏の
テンションをなだらかに落としていくためにも運動をするのはとても良いです。
秋は収斂の季節ですので、大量に汗をかき疲れ果ててしまうような激しい運動ではなく、
少し心拍数が上がり、汗ばむぐらいの運動にしましょう。
そして、これは一年を通じて繰り返しお伝えしていますが、冷たいものは控えましょう。
涼しくなってきたとはいえ、日中はまだ半袖で過ごすぐらいの気温まで上がることが
あります。するとどうしても冷たいものが欲しくなってしまいます。今は習慣で一年中
氷入りの飲み物を飲んでいる人もいます。
しかし、胃腸をダイレクトに冷やしてしまうのは危険です。免疫力も下がりますし、
冷えは全身の様々な不調へと繋がります。
暑いときは、冷たい飲み物や食べ物ではなく、寒涼性の食材で涼しくなりましょう。
今の時期でしたら梨や柿などの果物もオススメです。緑茶も涼性なのでいいですね。
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お読みいただきありがとうございました。
早寝早起き、適度な運動、冷やさない。
どれも言われてみれば健康のために当たり前のことだと思います。
しかし頭では分かっていても実際はなかなか…という方も多いのではないでしょうか。
養生は実践あるのみです。まずはとにかく自分でやって体感してみてほしいと思います。
次回は秋にオススメの食材などについてお伝えします。お楽しみに!
漢方養生アドバイザー® 吉澤茜